このレビューはネタバレを含みます▼
リカー&シガレットから来ました。
座裏屋先生の作品は2つ目。完結作品の中で、紙ではもう出てないこれを。
表紙がもう美しい。え?宗教画?救済系のお話だからでしょうか。
ヒューマノイド(人工の有機体)に汎用データと固有記憶をいれた生命体のアラタが、マキのところにやってくるところからお話スタート。
この手の近未来SFは小説やゲームなどでもよく扱われるので、飲み込みやすかったです。
アラタに入っている固有記憶は、マキにとって特別だったレンのもの。体が愛玩タイプっていうところがBLに便利な設定ですね(準備不要?)。
行為の内容は最初がハードで加虐的。それでもアラタはマキを慕い愛を乞う。色々乗り越えて、愛のある行為のシーンでは優しく触れ合います。前半との対比が良き。
以下、妄想です。
アラタの「ごめんなさい」は生前のレンの気持ちだと思ってます。レンはヨシアキを愛し、ヨシアキのために死に、マキには何も言い残しませんでした。でもマキに愛されていることは分かっていて、マキを愛せたら良いのにと思いながらも出来なかったのを申し訳なく思っていたんじゃないかなと。アラタとしてヨシアキに会った時に涙が出たのと同じく、マキの顔を見たら出たものだと思う。
あと、扉絵の鳥籠。鳥籠がマキで鳥がアラタかな…って。空っぽの鳥籠に鳥が来て、出て行って、また空っぽになって。羽根が舞って。
いなくなってしまったか…と思ったけど、閉じ込めなくても戻ってきた。ラストシーン、バードハウスを見に行ったアラタが彼カーディガンだったことに萌えました。
はぁ…いい話でした。
言われた通り解除から半年間待ったアラタ。
半年間、庭の水やりをして待ったマキ。
2人とも健気…。
コメディ要素なしのシリアス系です。