このレビューはネタバレを含みます▼
私の読解力じゃついていけないのでは…とかなりハードルを上げていた作品だったので、とうとう!と不安と期待の入り混じった、普段あまり味わう事のないテンションで購入しました。
1回目よりも、2回目3回目と読めば読む程出ない答えを探り出すように繰り返し読み返して、ある意味こちらも6と7中毒。
寄生虫と宿主の関係って圧倒的支配力で一方的に宿主をコントロールしていくイメージが強くて、こちらでは宿主を甘い蜜で虜にしながら、寄生虫である側も一部相手による洗脳状態にあるんで、一体どちらが宿主で寄生虫なんだろうと錯覚してしまう出しから興味津々でした。意外とすぐに答えは出るものの、七海にとって禄斗との時間は幸せを得られると同時に罪悪感を上塗りする日々でもあり。だからか常に陰のオーラ全開な目をしていて、代わりに禄斗が底抜けに明るくて憎めないワンコキャラなんで暗いテーマの中にどこか光が射すような存在で救われます。かと思えばあまりにも純粋な欲求が時に狂気にもなりうる危うさとのアンバランスさにゾワっとなります。
何と言ってもお互いに与え与えられの共依存強めな関係も大好き!!
マンションの部屋で閉じ込める様に囲っているのも、過去の歪んだ愛情から、ただ禄斗の嫉妬からくる独占欲もなかなかなイカれ具合も最高!些細な違和感や見せ方が上手くて鳥肌ものの展開が続きます。グロい場面もありながら、恋人同士の甘い時間を噛み締める様に過ごす一瞬一瞬が眩しかった水族館デート。かりそめでも幸せだったが故にエンディングまでが辛い。自分自身を受け入れられなかった禄斗と最愛の人を2度も失うことは出来なかった七海の出した答え。生に対する無頓着さを感じさせていたのにも納得。
クリスマスムード一色の中を幸せそうに歩く屋上までの道のりが解放される為だと思うと更に苦しくて…なんですが、最後のシーモア限定のシーンでかなり救われた!これがあるとないとでは大違い!ヌイス先生ありがとうございます。
遺影のボヤけた写真がなんだろうと見ていたら、私には水族館で撮った待ち受けがピタっとはまってしまいました。メリバだけど最善の結末だったんだろうと。。公園で見つめ合う2人がもう一度七海と禄斗であって欲しいと願ってしまう。綺麗に完成させずあえて不完全なエンディングが、よりこの作品を物語っている気がします。