副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】
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副音声はうるさい十分に【単行本版(シーモア限定描き下ろし付き)】

英子

何度読んでも涙でティッシュ半箱消費する

ネタバレ
2026年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めは良かった、会社では2人共常に薄笑いかポーカーフェイスがデフォルトなのに本音と建前の熱量が違い過ぎなのとすれ違いのまま話が進んでいくのがテンプレで笑った。
そういうギャグ漫画だと思って読んだ。

でも1巻の後半辺りから2人共恋心がエスカレートして(最初から両片思いだったんだからセ〇レになんてなったら当然だ)、当たってない憶測と事実の曲解と臆病ゆえの踏み出せなさと悪い方に思い込む癖と傷つきたくない故の保身と自虐で、拗れに拗れてすれ違い過ぎていつ別れてもおかしくなさそうになってるのが見てて切ない、悲しい、辛い。

副音声(心の声)
西田は若い故に熱度が高く恋心を抑えられない&勢いづいて嫌われるんじゃないかと後悔するのが多い
野崎は年上ゆえにうっかり浮き足立つ恋心を制御して抑える&自信がなくて期待しないのが癖になってる

もうね、二人共相手を失いたくないし、傷付きたくなくて必死なの
でも触ったら欲が出るじゃん、恋心なんて膨れ上がっていく一方じゃん
吹き出る気持ちが大きくなるほど抑える気持ちも強くしないといけないから、そのせめぎ合いで2人共自分の気持ちに押し潰されそうなの
その気持ちも分かるからもう見てて辛過ぎて、ほぼ副音声だけで読み進めてた
涙と鼻水で嗚咽しながら読んでた、最初ギャグ漫画だと思ってたのに…

でもいい大人なんだから真意を確認しろよ!(笑)
折角「誤解を生まない為にはどうしたらいいと思う?」なんてとこまでやっと進んだと思ったのにさあ…
お前ら相手の何見てるんだよ!
「ありがとう、すごく嬉しい」は何度でもするっと言えるのに、続けて「好きだよ」と何故言えない!

そもそも若い頃からモテて性体験だけは積んだが恋愛した事のないまま成人した野崎は西田が初恋だ。
野崎に初めて芽生えた独占欲が膨張して自分で制御出来なくなり、やっと真意を吐露出来てあわやお別れかというシーンで西田の若さゆえの前向きな純粋さがそれを救い、恋仲を経て結婚まで纏まる。

この話は最初から2人が少しでも自分と相手に向き合い本音を話していたらここまですれ違わず、拗れず、恋心が深く育たず、成長しなかった話だ。

恋をすると、誰しも副音声がうるさくなるよね。
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