「この世界の片隅に
」のレビュー

この世界の片隅に

こうの史代

読んで欲しい作品

ネタバレ
2026年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 映画化もされましたが、やはり原作を読んで欲しい作品です。映画ではおっとり、とぼけたすずさん、という印象が強いですが…漫画の印象はもっとたくましいです。不器用といいつつ、時間はかかってもちゃんと縫い物はするし、食材も無い中、様々な工夫で食卓を充実させようと奮闘。脚の悪い義母が行きたい場所にに付き添い、寄り添う。義姉に冷たくされても、持ち前の明るさでいなす。途中、夫婦になる以前の夫の愛した女性の存在を知り、自分は代替品だったのか…と心折れそうになっても。葛藤の中を生き抜こうとする彼女の強さと優しさに、涙せずには居られない。映像では表現しきれていない、義父母や義姉との絆がよく分かります。普通にあったものが、順番に奪われていく。戦争というものを一人の女性の生活目線で捉えて描いた、日記のような作品です。是非読んで頂きたい作品です。
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