このレビューはネタバレを含みます▼
想いが通じあってると思ってたら…実は絶妙に噛み合ってなくって逆に翻弄されて。至って真面目なだけにこれ以上ない位に笑いが押し寄せてきて、射止められた矢はずっと刺さりっぱなし!
気になっていながら無料分だけではその全貌が見えてこず購入を迷っていた所、この間の各巻摘み食いのチャンス!にまんまと平良と清居沼に引きずりこまれました!
幼少期に植え付けられたトラウマによって、生き辛さと自ら人との繋がりを断つような毎日を送る中で、清居という孤高の絶対的王者との出会いがモノクロだった平良の世界を一瞬で変えていく!
正にタイトル通り、清居の頭からつま先までの美しさと平良目線を通して綴られるモノローグがこれまた饒舌で、精一杯搾り出した「清居は綺麗だ」に対して「きもい」や「ウザい」がいつの間にか2人だけの秘密の合言葉の様に変化していく過程も秀逸。原作があってのコミカライズだなという構成力と言葉は交わさなくとも表情や仕草で魅せてくる美しい作画。知れば知るほど、先へ先へと読み進めていく内、2人から目が離せなくなってしまう骨太なストーリー。決して甘さはないし、むしろ新学期初日で既にカースト底辺確定の平良と頂点に君臨する清居との格差が見ていて苦しい。一方的な平良の熱い視線を全身に受けながら、清居も何を考えているのか謎のまま。唯一判るのは奴隷扱いするその他とは違う何かを肌で感じとるのみ。それでこそ俺の清居だと、フラスコに溜まっていくコインと比例する想い。後々のエピソードもこれまた美味しい♡
決定付けた高校卒業式後のあの度肝を抜かれた瞬間までもが、コマ送りの様に脳裏に焼き付けられ、期待で一気に胸が高鳴りあっという間に6巻まで読み終えてしまいました!
大学生となってそれぞれの道へ進む平良と清居。今まで謎に包まれていた清居目線の答え合わせが始まる4巻から俄然面白くなってくるし、どこまでも平良は平良だし。心を占領してくる無意識の下剋上によってプライドは崩されるし、平良を繋ぎ止めたい清居が健気すぎて、可愛いすぎて見てあの口元〜!!こんな清居、誰が想像できた?もう4巻以降色んな情報多すぎで、脳内酸欠状態です!1巻を読み始めた頃、まさかこんな沼落ちが待っていようとは…。この為の序章だったとすれば、緻密に計算された凄い作品ですね。平良と清居だからこそ成立する世界観はやはり唯一無二!