成長痛【コミックス版】
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成長痛【コミックス版】

さきしたせんむ

R18販売に切り替えてほしいかも

ネタバレ
2026年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ えぐ味の強い作品が3作品収録されています。
つづけて読んで胸焼けしました…、ちょっとギブアップ。対処療法として、さきした先生の過去作「やわらぶ」を読みかえしてきたんですが、丁度いい振れ幅でした。最初から同時収録していてほしいくらい。24ページの短編で、だいぶ様子がおかしいコメディ作品です。「成長痛」の逆路線のショック療法としてオススメです。

なんで他作品をオススメしてんだ…、我に返ったので、今作についても、ちょっとだけ。

いやあ……(言葉を選んでます)、ぜんぶノットフォーミーでしたが、好みじゃないって点を省いて感想を言うと、どの作品も一読の価値があるし、読んだら誰かに語りたくなります。ただ、つらい。読んでてつらい。そのために、評価は随分落としています。

表題作の「成長痛」、どっちかっていうと致命傷を負っているのに受けの側にいたくて、金魚鉢のなかで酸欠で口をパクパクさせながら生きている金魚みたいな攻めの話でした。執着攻めというには…、あまりに未熟。愛が自己愛で、受けへの執着は同一化願望。寂しいから一緒にいてほしい。優しくしてくれるから好き。だからこそ、傲慢にふるまえる。自分の思い通りにならないことが許せなくて、尊厳を踏みにじることに躊躇がない。読んでてガチで怖かった。
攻めの幸福のカタチは「精神も体も、受けと離れず一緒にいたい、究極的には同化したいし、できないなら死んでしまいたい」。相手の人格を否定する、社会規範にそぐわない望みを持った人格異常者と、その「幸福な世界」の主要人物として見込まれてしまったかわいそうな犠牲者の話でした。「成長痛」っていうよりも、例えるなら、剥き出しの傷口に、かさぶたをつくる絆創膏を貼って、癒着したころに絆創膏をベリベリ剥がそうとする痛みじゃないでしょうかね…、諦めて、かさぶたに徹する受けの献身に支えられてのハッピーエンド風ですが、全年齢販売のBLなら、思いっきりバッドエンドであってほしかった。
読んで1日経ちましたが、「成長痛」は、気持ちが悪いと思うような誰かからの愛情を、うまく対処できなかった記憶のトラウマを引っ掻くような、作品として<強さ>があって、心が随分疲れました。

2作目、3作目は、ホラーアンソロジーに収録されていた作品の再録作品。結末を知った上で読んで、それでも、おぞけが走る気持ち悪さでした。

先生の画力が高すぎる。
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