このレビューはネタバレを含みます▼
試し読みの数ページで柊に「どれひとつ説教してやりますか(指ポキ)」とポチ。仕事だというのに何て器の小さい男なんだとプリプリしながら読み始めたのですが…いやちょっと待てこれは京介も悪いやんか。1回2回の話じゃなくて何度も。学習して対策せな。それこそ柊の言うように週末にするとか。ああでもそうか交際10周年記念…当日に祝いたいと。柊に喜んで欲しいと。うーん。でもドタキャンされ続けた柊の我慢の限界も分かる。うーんうーん。無茶振りした部長を憎みたくなる。冒頭で1人うんうん唸った結果これはどっちの気持ちも分かるから一度大喧嘩して仲直りしたらヨシ、と思ったら別れるとな!(いや作品情報を読んでたから知ってたけど)
タイトルの本来の慣用句通りになってしまったブチ切れ柊と、焦って泣いて縋ってと大忙しの京介。別れをこういうドタバタのギャグ寄りで描かれると涙は出てこないかな…というのも私はこの手の話に高確率で出てくる、未練と後悔と共に思い起こされる幸せだった頃の回想シーンが好きなんですよ。そこで一緒に泣くのが。試し読みの時点で今後の展開が分かる部類の作品だったから、このシリアスさを求めて購入したというのもありました。
しかし京介はある意味強いな。ドチャクソ怒ってる相手にしつこく縋れるのもやはり甘えがあったんだと思うな。でも柊は引っ込みつかなくなってるしこの対応は得策ではない。ちょっと落ち着け。ほらねギャグ顔引っ込めて合鍵返したら腕を掴んできた。永野くんのアドバイス通り連絡を絶ったらお伺いラインが来た。柊も未練たらたらなんです。で、こういう雰囲気になってくると私の涙腺も緩む。やっぱり来ました回想シーンで結局滂沱の涙でした。旅先でのあっという間の復縁にはあまりに駆け足過ぎではないかと一瞬涙も乾いたけど、その後の京介の話にまた泣かされた。ただの無邪気なワンコだと思っていたら、こんな辛い過去を乗り越えてきた男だったのか。それも柊と共に。これは一時の感情で別れられるものではない(願いも込めて)
めでたく同棲することになった描き下ろしも電子版特典もとても良かったです。絶妙にキラキラの俺様に変化した柊と、それをキャッと言いながら大好き♡となっている京介を見ていると、やはり攻受は固定であった方が個人的にはしっくりくるんですけど、まあ…上になっている時の京介も確かにギャップがいいわネ。末永くお幸せに!