秘密 -トップ・シークレット-
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秘密 -トップ・シークレット-

清水玲子

一気読みは注意かも……

ネタバレ
2015年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 清水先生大好きで、作者買いしてます。秘密は清水先生の作品の中で1、2位を争うくらい好きです。1巻の1999は導入部分みたいなもので、本編は2001から始まります。ちなみに年数は作品が掲載された年なので物語の年数ではありません。近未来、MRI捜査が唯一行われている科学警察研究所法医第九研究室、通称第九。主人公は第九の室長、薪と新人の青木です。MRI捜査とは死者の脳をMRIにかけて、記憶(映像)を調べていくというもの。基本凶悪事件の被害者の脳が調べられていくので、グロいのが苦手な方は注意してください。死者の脳を調べる捜査のため、第九は警察からも世間からもよく思われてません。その苦悩もしっかり描かれています。いじめや拉致など現実の社会問題が背景にされていて、巻を増すごとに内容が重く、深くなっていきます。キリがいいところで巻が終わるので、1巻1巻の長さが違います。読後は何か考えさせられたり、重たい感じが残りますので、一気読みよりは一息つきながらの方がオススメです。
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