マンガに、編集って必要ですか?
」のレビュー

マンガに、編集って必要ですか?

青木U平

地味に見えて熱い漫画

ネタバレ
2026年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 崖っぷちの中堅漫画家佐木と、新人編集者の坂本を中心に、時代の変化に伴う漫画業界の裏側を描いた作品。

主にコミカライズ作品ですが、詰め込みすぎでグダグダになっていたり、何気なく描いたであろう絵がシーンや話を台無しにしているのがたまにあって、担当編集者は助言(編集)しないのかな、、と疑問に思っていたのだけど、この作品を読んで、ああ、仕事(編集)しないんだな。と腑に落ちました。
時代の変化は分かるけど、作品の質がおざなりにされるのはやるせない。
20話に出てきたセリフ、「漫画って必要ですか?」は、編集や出版社事情を飛び越えた、漫画の未来への痛烈な問いかけだと思う。

たんたんとした語り口や絵で、一見地味に見えるけど、そこから生み出される喜怒哀楽は決して地味じゃない。熱いものを秘めている。
明瞭なモノローグとセリフ。キャラをステレオタイプに見せておいて、ひっくり返す手法。魅力的なキャラクター達。そして一話一話と、全体的な構成がお見事。この作者さん実に巧い。
紛れもなくいい作品。どのような打ち合わせでもって創られたのだろうか。
3巻完読。
セリフが色々刺さりました。もの凄く笑ったし、もの凄く感動した。
漫画への愛と情熱に溢れた、素晴らしい作品でした。
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