海が走るエンドロール
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海が走るエンドロール

たらちねジョン

自虐するたび、波が引いていく

2026年5月17日
完結と映画化おめでとうございます。映画と旅行が好きな作者様の「私を遠いところまで運んでくれたうみ子と海」という表現が好きです。
【あらすじ】65歳を過ぎ、夫と死別した女性が十数年振りに映画館を訪れる。映像専攻の美大生に会い、「映画を撮りたい側の人間」だと気付かされ、美大に入学する。

好きなシーンは、主人公が謙遜したり自虐する度に"波が引いていく"描写。「お婆さん」として扱いされる度、静かなモヤモヤが寄ってくる描写も印象的。
自分も謙遜と自虐で先回りしてしまうタイプ。自分が傷つかないように、周りを不快にさせないように。でもその度に自分の気持ちが引いていく感覚はある。言わなければ誰かが代わりに言うので、結局自分で先に言ってしまった方が楽だったりする。
主人公は65歳過ぎ。彼は20歳。流石に単純な恋愛物にはならない。
仲良くしていてもどこかに残る「おばあさん」というラベル。親切でいても同じ地平線に立っていない感じ。そういう静かな孤独も刺さる。
(『メタモルフォーゼの…』でもシニア女性と20代女性がBLを通して仲良くなるけど、やっぱりどこか距離はある気がする)
創作バブル期に活躍していた方々がこれからどんどんシニアになっていく。もっとシニアが主役で活躍する漫画を読みたい。
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