義弟を虐げて殺される運命の悪役令嬢は何故か彼に溺愛される
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義弟を虐げて殺される運命の悪役令嬢は何故か彼に溺愛される

雪光貴/山梨ネコ

不幸せのさじ加減

ネタバレ
2026年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 始まりの報われない、かわいそうなヒロインと、後半の溺愛の落差がこの手の読み物の醍醐味なのですが、このお話のヒロイン、メルティアの状況はかなり厳しい。
ひとつひとつの出来事、状況、そして求められる役割が全部地獄。
涙を見せずにスピーディに展開するので柔らかく感じますが、噛み締めるとまじでヤバい。かわいそうすぎる。
これでメルティアが愛するロイまでメルティアを憎んだら正直救いがないところ、「ちゃんとわかってくれていた」「愛が伝わっていた」ところがすごく良くて、読んでいてロイも好きになるし、気持ち良く感情移入できます。
ふたりに幸せになって欲しいなって思えます。
最近はこの不幸と溺愛の高低差を出すために、過剰にヒロインが虐げられるお話しが多く、中にはヒーロー役が誤解でヒロインを憎んでいる展開も見かけます。
最後結ばれてもさ、そんな男でいいのかよ…と思ってしまう。
溺愛との落差が大きくありながら、ヒーロー役も愛せるこのさじ加減は素晴らしいです。
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