このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバース設定の話で、こんなにもある意味普通(?)の感覚を持っているαとΩを初めて見た気がします。
一般的に世間で言われるそれぞれの属性について、こういうもんだとすることなく、自分たちの感じる違和感から目を背けることなく、正直にあろうとする。
とんでもなく抗いがたい本能を抑えるのって超人並みのセルフコントロール力が要ると思うんだけど、αの和巳さんはそれが出来る強い大人の男性で、10個下のΩの波止くんは家族に愛されて育った子特有の天然の可愛さと強さを持った男の子。この2人が一貫して「バカみたいに普通に親しくなろうとした(by波止)」姿に感動しっぱなしでした。
波止にヒートがきて和巳の欲が限界になった時、波止の「俺は大丈夫この人なら傷つかない、でもこの人は?」ってところ。「和巳さんは大丈夫ですか?」と息も絶え絶えに言うところ。自分も精神ぎりぎりの状態なのに相手を思いやれる強さを持つ波止くんに涙出そうになりました。
早寝電灯先生は最近読み始めたのですが、心に残る言葉をたくさん散りばめてくれる作家様なんですね。
物語通して要所要所で使われていた「同じ船に乗る」はやはり印象深いし、レビュータイトルに挙げた和巳さんの言葉はオメガバ超えて尊い。あと「ちげーですから!」が妙にツボで数日間思い出し笑いしてました?
先生の描く世界しかと受け止めましたよ。とても好きです。あと何冊か読んだので近々レビュー予定。読むペースにレビュー書くスピードが追いつかない!