See you later,Mermaid【電子限定描き下ろし付き】
早寝電灯
このレビューはネタバレを含みます▼
完璧に避けられているか自信がありません…
なので一応「ネタバレあり」にチェック入れてしまう小心者。
できれば読後推奨レビューです。
小さい頃から家庭内のゴタゴタに巻き込まれてしまった為に、小学生の時点で「言葉は呪い」と悟った幼馴染の男の子2人は、相手に一番伝えたい言葉をお互い飲み込み続けた。声を奪われた人魚姫みたいに。
辰実にはその声をもって人を操ることが出来るという不思議な力がある。でも彼にとってそんな能力は恐怖なだけ。いつか無意識にでも使ってしまうかもと恐れ、好きな相手から離れる決意をする。
罫線上〜でも思ったけど構成の妙に脱帽。
どういうこと?と読者を惹きつけ、そういうことか!とちゃんと腑に落としてくれ、読後は高確率で2周目に導いてくれる。
加えてとても臨場感がある。波の音、潮のかおり、iPodから漏れる洋楽も聞こえてくるよう。2人が一番お気に入りの曲なんて、ほんの少し訳してくれた歌詞だけで心奪われた。出来ればフルで作詞して欲しいくらい。早寝電灯先生の紡ぐ言葉が大好きだから。
家庭環境でしんどい思いをしていた幼い2人が、当時願い交わした約束はどれだけ希望と勇気になっただろう。ラスト2ページは感動の畳み掛けでした。タイトルの意味と、小さい頃の約束がまさに果たされようとしている描写にじーん。めでたく願いが叶った甘々のlater talkにはニマニマしてしまいました。
作中「俺達言葉が足りなかった」と言うシーンがあります。それもそのはず、奪われていたんだから。でも今更だけど言葉は使う人・選び方次第。刃にもなるけど幸せを与えるものでもある。この2人にはこれまでの分も取り戻す勢いで、イチャイチャした言葉をこれでもかとぶつけ合って欲しいです(笑)
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