このレビューはネタバレを含みます▼
ロボットが普及した世界で社会的に不要になった人を記憶操作や洗脳して低コストなアンドロイドとして生まれ変わらせる、というお話。
今作の主人公のキルトは廃棄予定の受精卵から生まれた生粋の研究室育ちのラブドール。
購入されて出荷されたり、非公認の組織に捕まって客を取らされたり、組織に返却されて記憶を消されたり・・・・救われそうになったかと思ったらまた辛い展開の繰り返しで何度も泣かされました。
真昼がキルトを諦めないでいてくれて本当に良かった。
何度記憶を消されても自分の心の奥底に残されている大切なもの。キルトがそれに気付けて呪いが解けて良かった。
朝柊にもちゃんと愛があったけどそれは“人形”としてのキルトへの愛着で、真昼は“人”としてのキルトを愛したんだよね。
ところどころ分かりにくいところもあったけど、切なくて苦しくてでも独特な世界観が素敵でした。
今作は「人形型モノクローム」のスピンオフだけどスピン元は未読です。「人形型〜」の方が時系列は後になっていて今作に出てくる木綿のお話。「人形型〜」ではキルトはもう普通に真昼と一緒に暮らしているからその後に「物失型〜」の辛い展開を見るのはなかなかしんどいな。