金銀ささめくひみつは夜
」のレビュー

金銀ささめくひみつは夜

野白ぐり

かあさま〜!

ネタバレ
2026年6月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 恋心開発実況で大ファンになった作家様。
先生の絵がすごく好きです。まだ2冊しか読んでないけど、どちらも特に受けくんがかっっわいい!
それと第一印象ではなかなか手強そうだと思った人物が実はいい人だったっていうのも共通してた。今回は母様!

中世ヨーロッパを思わせる架空の世界にて身分違いの恋をしているアロイとミカド。
絶対知られてはいけない、バレたらスキャンダルになる、傍にいられなくなるーーという導入に、読者としてもドキドキしながら秘密の逢瀬と2人の行く末を見守るのですが…

願った通りのハピエンでこれ以外の結末は望んでいないのに、途中もう少し波乱があってもよかったと思ってしまった。
1冊にまとめてくれたから仕方ないのかもしれないけど、もっと格差に関する周りの考え方が厳しかったり、もっと母親の深い葛藤があったら、それらを乗り越え愛を貫いた2人に更に感動できたんじゃないかって。
「王様よりも偉い」とされるフラウブルク侯爵であられるアロイの母親は、いつも冷静ではあるけど冷酷な人間でないことは節々で感じ取れていた。飲み物をこぼした侍女を怒ったりなどしないし、アロイとミカドが家出をした時は息子の方を叱った。この人は真っ当な人間だ、だからどっちみちきっと最後は息子の気持ちを尊重してくれただろう、ただそこに至るまでの母様の描写がもっと欲しかった。これではアロイとミカドの関係をあまりに簡単に認めたように見えてしまう。実際は長い月日息子を見てきて彼女なりにずっと思うことがあった末の応えだったのだろうけど…。
エレナとのこともああやっぱりって思ったし、その複雑な心境ももう少し深追いして欲しかった。当時の自分とアロイが重なったこと、自分は諦めてしまったことを息子はやろうとしていること、とても感慨深いシーンなので特にそう思いました。

勝手なことを書き連ねてしまいました。だからって星は一つも減らすつもりはありません。2人の甘いランデブーは最高だった。アロイが子どものような顔で安心してミカドに甘える姿や、隅々までアロイの世話を焼くミカドの真顔だけど幸せに違いない胸の内を想像すると顔中にやけました。
セ、、も本当に幸せそう。体つきもかっこいぃぃ!
恋心〜に続きこちらも大満足の一冊でした。
さあ次はどれ読もうかな!?
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