このレビューはネタバレを含みます▼
神の呪いを受けた土の国の新王・アスラ×人々の病を癒す花の国の生神・ミルザ。実はなんの力も持たず、神の水を使って生神として祀られているミルザは、水を取りに花の館を抜け出した夜に瀕死の青年・アスラと出会う。明るく豪快なアスラの正体は首狩王の異名を取る隣国の王で、その自由な振る舞いに禁忌と知りながら惹かれていってしまう。好きな世界観のファンタジー!自分が偽物だと分かっていながら人々の希望として生きるミルザが、アスラとの交流で普通の青年のように生き生きしているのが切なくも微笑ましくて、でも不穏な気配にハラハラした。ダスや民達の気持ちは痛いほど分かるけど、ミルザ一人が犠牲になるのはあまりにも酷。バッドエンドでもなくほろ苦い逃避行でもなく、神々しくも爽やかなラストにじんわり、よかった。ミルザが本当に神に愛された子だったことが分かる描き下ろしにゾクッと来たので、続編欲しい!ミルザの前では陽気なアスラの首狩王たる本領発揮もちょっと見てみたい。