竜王の婚姻【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】
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竜王の婚姻【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】

佐伊/小山田あみ

久々に、睡眠不足になる読書体験!

ネタバレ
2026年7月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凄い面白かった!!!夢中で読んだし、何度も嗚咽漏らすほど泣いた!web発でこんなしっかりしたお話が世に出て、それを多くの人が読めるとはありがたい時代です。(が、AIの台頭とか読者のタイパ志向とかでこの先はどうなっていくんでしょうね…)

後宮モノが好きなので、ふーんオメガバースみたいな設定かな?と読み始めたら、この世の理は乱れるわ、叛乱あるわ、逃亡生活あるわと波瀾万丈ストーリーでした。その中に織り込まれる愛の行方…目を爛々とさせて読みました。
上巻で後宮モノのお約束通り、冷遇される主人公セナ。皇帝とジグルトがセナにした仕打ち、絶対に許さん…セナが許しても私が許さん。途中ザマァ展開らしき流れあり、皇帝ザマァ〜ジグルトザマァ〜と私大喜び。
なのに、上巻ラストで皇帝の決断に、感動して泣いちゃう私。さすが皇帝やってるだけあるわ。器が大きい。(単純)

上巻かなり長かったので、覚悟して下巻に進む。これいったい何ページあるんだ。シーモアさんは小説のページ数表記無いのいい加減になんとかして下さい。(ちなみに紙本だと2段組レイアウトで上下合わせて1088ページですって、凄い)

下巻の帯に嫌な予感する。「幸せそのものだった」なにその過去形。「だった」?イザクと結ばれることを「婚姻」て表現しないよね?よもや皇帝と…?

そして下巻でも何ヶ所か涙止まらず…。未来を予想してそんなの嫌だと抵抗しながら読み進めるのに、読むと納得させられてしまう。文章力がすごい。読み手の疑問とか不満とか、良きタイミングで回収してスッキリさせてくる。スッキリというか、どうしてなんだよという私の叫びを、作中で登場人物が同じように慟哭するので、読書体験としてとても心地が良い。私がムカついたことは全部フオルが言ってくれる。圧倒的信頼。フオル大好き。
2人の男の間で揺れるセナの生き様をご都合展開と思うでしょうか?私は、時とともに愛の形は変わるものだよね…と感じました。

番外編を読んで皇帝のことはまぁ許してやってもいいかなと思いましたが(何様w)ジグルト、お前のことは許さん。読み返してみても、一国の王子に対して態度が失礼過ぎる。しっかし、女の妃たちには嫉妬しなかったのに、男の妃への寵愛を察知して冷遇したってのが実にBLらしくて、なくてはならないキャラでした。
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