もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活
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もう興味がないと離婚された令嬢の意外と楽しい新生活

和泉杏花/さびのぶち

じっくり、じんわり

ネタバレ
2026年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ とてもゆっくり進んでいく物語です。
こういう静かなものがたりも、いいと思う!
舞台は精霊の存在とその加護を受ける事が出来る世界です。
物語の抑揚が激しくない代わりに、この国の事や精霊についての説明と描写、ヒロインの性質や感情、城の中での彼女がどんな存在であったか等、離婚後から過去・現在を行き来しながら、じっくり丁寧に拾っていきます。
冒頭、無神経な言葉から始まるので、最初は陰鬱で冷え冷え、表情に乏しいヒロインですが…(のちにこの彼とも和解していく描写も違和感なく、双方に救いはあります)
悲しみや厭世観を纏いつつも、ヴェラが独り身になってからの穏やかな時間の描き方が心地良い。個人的には、一見地味でも軸がしっかりしているお話は好きなので、ゆったりした気分で読み進めています。
アランというもう一人の王子とヒロインの交流がじんわり…沁みます。恋愛的性急さや激しさイチャラブ全開!が好みの方だと、焦ったくてもどかしく待ってられないから退場します。と、なりそう。「大人の初恋同士」的な焦れモダキュン♡です。
⚠️ネタバレガッツリですが
結果ヴェラも春の精霊の加護があります。それが春の精霊王「フリューリン」によるものなので、この国での一般的なソレとは訳が違う。王様からの祝福だもんね、なんか凄そう…(因みにフリューリン(g)はドイツ語で『春』らしい)
曽祖父の手紙に書かれた合言葉=精霊王の名前だった訳ですが、ヒロインが声に出して言うだけでなんと!何回も精霊の世界に行けるんですね〜!どこでもドアより便利だわ。質問し放題でお得!
一方アランは冬の精霊の加護なんだけど…
ドイツ語で「凍る」は「フリーレン」っていうのも親和性を感じるところ。今のところ冬の精霊王の名前は明かされていないし、彼の精霊は冬というだけで精霊王ではなさそうですが。言葉の親和性から勝手に想像してしまいます。
試しに「フリーレン」って何回も呼びかけてたら、精霊が興味もって「何で冬の精霊王の名前知ってるの?」とかからアランも「そっちの世界」に呼んでくれる…とか、そんな展開無いかしらねぇ…なんて。
次巻が出るのが待ち遠しくて、ファンタジーな妄想をして楽しんでおります。
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