このレビューはネタバレを含みます▼
3巻まで読んでの感想です。ルネとエヴァンの関係に思いをはせればはせるほど切なくてずっと余韻から降りて来られません。
迷っている方は、とりあえず2巻まで読んだ方がいいです。1巻はルネの成長とエヴァンとのやりとりがとってもコミカルでかわいいし、2巻はとても多幸感があって「ああ、恋って楽しい、素晴らしいものだな」という感じが味わえますよ(沼に引きずり込む)
そして3巻…(嗚咽)
何度も読み直して、少しずつ理解が深まって、点と点がつながるたびに「うわ…これってこういうことか~泣」という切なさに駆られます。以下、特にえぐられた箇所への言及ですのでネタバレにご注意ください。
2巻を読んだとき、幼いうちに父親を失い一人で灯台守をついだエヴァンの境遇にルネが涙しながら「そのころのエヴァンを支えてくれた人は誰かいたのか」ということを考えているシーンがとても好きだったのですが、3巻でその誰かががちゃんといてくれて、夜に会いに来てくれたりしたことがわかりました。回収の見事さに唸るとともに、その人がずーーーっとエヴァンを慰め守ろうと心を砕いてくれていたことに気づいて号泣しました。あまりにも一貫している…
1巻でエヴァンがかもめの子を「ルネ」と名付けた時のきっかけ…というか、これがあったからルネと名付けたんだろうな…という点もわかりました。それからどんどんかもめの子が「ルネ」になっていって、エヴァンはどんな気持ちだったんでしょう。読み返せば1巻から「ルネ」の言動に重なるところがあるたび、ちゃんとそのコマではエヴァンが固まったりしていて、「ここでもルネを思い出してたんだろうな…」と気づかされます。2巻でエヴァンが「ずっと愛してた」と慟哭するシーンがありますが、2巻までではやや唐突に感じたところも3巻読後は全く違う印象になります。
その上で、かもめの子のルネと過去のルネの表情の違いも味わえます。かもめの方は天真爛漫で底抜けの明るさがありますが、過去の方は現実に沿った割り切れなさを抱えた表情をしているんです。同じ顔なのに、重ねた背景の違いを感じさせて、先生、本当に絵がうまい…と思いました。
4巻が本当に待ち遠しいです。ルネくんは真正の光の攻めだと思っているので、ハッピーエンドを信じて待ちます。そしていっぱい甘やかしあってほしい…先生、お願いします~泣