このレビューはネタバレを含みます▼
作者様買い、積読本から。
久しぶりに読み返しました。やっぱりすっごく良い。
最初から最後まで涙腺崩壊です。こうしてレビューを書こうと内容を思い出すだけでウルウルしてくる。
事故で亡くなった恋人・光の後を追ってジサツした寅雄。
目が覚めると250年後の世界で、光との交際を反対され疎遠になっていた両親が全財産を投げ打って虎雄の治療のために冷凍保存をし虎雄が目覚める時のために光のアンドロイドを用意していた・・・ってもうもう・・・ご両親の息子を思う愛の深さに初っ端から号泣ですわ。
光のアンドロイド・ヒカルBは代替品でちょっとポンコツで一生懸命で愛嬌があって可愛い。
後に正規品のヒカルAが来るけど、虎雄が求めていたのは本物の光であって偽物のヒカルじゃない。かえってそっくりな方が不気味の谷現象のように違和感が強くなるのかも。
本物そっくりのヒカルAではなく本物と違って個性のあるヒカルBを選んだ虎雄。
事故に巻き込まれてまた250年の月日が流れてしまうけど、目覚めてヒカルBを探しに一緒に行こうと約束した場所に向かう虎雄に胸が締め付けられます。
そして“BONUS TRACK”を読んでほっこり心温まりました。
この作品のアンドロイドはずいぶん進化しているけど、”祈り”を学習したり”空耳”を望んだりする姿が本当に人間臭くて愛おしい。山中先生が描くアンドロイド達も”美しい矛盾”に満ちている。
本当に切なくて愛おしくて感動的な作品。ぜひハンカチを用意して読んでほしい。