このレビューはネタバレを含みます▼
10年位ぶりに読み返しました。絵が本当に美しい…執筆から四半世紀経ってなお魅力的で、一コマ一コマに圧倒されます。
人魚姫をモチーフにした現代ファンタジー。前半はコミカルな場面も多いですが、ストーリーに原発問題を絡めていることもあり、後半は重く、切ない話が続きます。ラストは賛否両論ですが、余韻の残る読後感や、考察が好きな方には概ね好まれるのではないでしょうか。いずれにしろ、一読して損はない作品であることは間違いないのですが…個人的に、ダンス(バレエ)のパート→ロシアの絡み辺りがもう少し厚ければ、完璧だった…と思った感想は、今回も変わりませんでした。ここがしっくりきていたら、書籍での購入も検討したんですが……