隣のあたし
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隣のあたし

南波あつこ

遅れて来た…

ネタバレ
2016年9月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 連載当時やきもきしながら読んでいて、久しぶりに読み返しました。ラストはかなり賛否両論だと思います。

ひるなかの〇〇との相似を言われてる方もいますが、こっちのが先ですし、言うほど近くないかな。主人公の気持ちが揺れていくのは表情や言葉から読み取れます。

ただ、三宅くんの登場が遅いので、それまでに、仁菜の一途さに共感していたり、麻生さんのリアルにありそうなあざといキャラにうんざりして、ほとんどの人は京ちゃんと仁菜を応援する気持ちになってしまっていると思うんですよね。その状況で、突如三宅くんが現れ、しかも仁菜の気持ちが動きやすいようにか、やたらいい奴すぎる設定でぐいぐいきて、仁菜の気持ちをガンガン掴んでいくんで、ちょっと、え?そっちいく??感が出てしまい、読者置いてけぼりだなーとは思います。
せめて一話から三宅くんが出ていれば…

このストーリーを通して、仁菜が憧れから本当の恋を見つけていく姿が書きたかったんだなーと思えるので、ぶれてるな!とかはそこまで思わず、納得できなくもないですが、幼馴染ものは、やっぱりファンタジーでも幼馴染とくっついてほしいので、京ちゃん麻生さん仁菜のどろどろ幼馴染ものと、幼馴染がもっとふんわりしか登場しないパラレルワールド仁菜三宅くんの爽やか青春もので読みたかったです。
ストーリーの引きはとても上手くて、展開にハラハラしながら読めるので★4つ。
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