初恋のあとさき
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初恋のあとさき

日高ショーコ

初恋のひと

2017年2月27日
『シグナル』『嵐のあと』に続くシリーズ3作目。でも先のふたつを読まなくても全然問題ナッシングです。とはいえ、『嵐のあと』を読んでから(後で読んでもOK)このお話を読むと、美山が何でこんな風に歪んじゃったのかが分かって面白さ倍増です。
主人公の仁科は、偶然高校時代に(一方的に迫られて流された感じで)付き合っていた美山と出会い、すっかり忘れていた二人の関係を突然思い出し、そして当時夢見ていたカフェのオーナーになっていた美山に再び惹かれ始めるが・・・。ノンケの仁科の、ちょっと面倒臭い性格にもどかしさを覚えるかもしれませんが、だからこそ、大人になって自分の感情に真っ直ぐ向き合おうとする姿に共感できるのかな、と思います。美山サイドのお話もあって、心から二人を応援したくなります。私としては、シリーズ3作の中ではこの二人のカップリングが一番好きでした。
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