春の呪い
」のレビュー

春の呪い

小西明日翔

う~~ん、よかったです。

ネタバレ
2017年3月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻の試し読みで、これどんな終わり方をするんだろうか・・と即2巻とも買いました。読んでいて、妹の春に・・・姉は妹一筋なのに春はヒーローを姉に取られる、との思いに死の間際も死んでからも二人を春の気持ちで縛っている。そうしたいくらいヒーローのことが好きだったんだろうけど、それはヒーローとの愛の形が半分しか成就してなかったせいか、それとも人を愛するということにはあまりもにも幼すぎたせいか・・・残された者の事を考えたことがあるだろうか・・・と考えずにはおられない。(そんなんじゃあ、自分も成仏せーへんで)でも、今を生きているものは、前を向いて進んでいかなくてはいけない。それがわかって、二人は手を取ってで歩んでいこうとしたのであろう。ヒーローの冬悟の本音を素直に口にするところはとても好感が持てる。姉の夏美のいつも一生懸命な気持ち、行動、声に紆余曲折しながら生きている、という感じがする。本誌2巻目の終盤に「それが(春の呪い)解ける瞬間はおそらく一生来ることはない。」とあるが、二人の気持ちに偽りがなく一つになって前にすすんでいく事になった時点でもう呪縛から解き放されているのでないだろうか。・・他のレビューにもあったが、この続編をぜひやってほしい。(1話ものでもいいので・・)その後二人がどうしているのか、気になります。お互いを支え合って前を歩んでいるところを、今一度見てみたいです。
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