姑獲鳥の夏
」のレビュー

姑獲鳥の夏

京極夏彦/志水アキ

憑き物落とし

ネタバレ
2017年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 京極先生の作品が好きで百鬼夜行シリーズは既刊ものはすべて読んだことがあります。志水先生の美麗な絵で表現されていて、大変読みやすいです。京極堂が憑き物落とししていく場面は小説でも爽快感があり、漫画ではさらに絵で状況が頭に入ってくるので分かりやすいです。小説は苦手、けれど京極先生の作品は気になる、と言う方にお薦めです。
姑獲鳥とタイトルにありますが、本物の妖怪が出てくるわけではありません。あくまでも人間が起こした事件を解決していく話なのですが、性的な問題だったり思想だったり、はたまた心理学的なものが絡まり奥が深いと思います。ただし、猟奇的とまでは言いませんが絵的にグロい表現もあるので苦手な方にはお薦めしません。
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