In These Words
」のレビュー

In These Words

Guilt|Pleasure

まだ未完。卓越したストーリーと画力!

2018年3月25日
現在3巻、すべて表題作(ページ数とオマケは下記)。

本作のスピンオフ小説、FATHERFIGURE(若かりし浅野先生登場)を読んで久々に再読。

ガチの連載物です。
つまりBLによくある、1冊読みきり形式の続編追加ではなく、全巻読んで意味のある話。
まだ途中ですが骨太な読み応えで、はまると非常にひきこまれます。

まず絵がすごい!
油絵か?
と思うほどトーンが絵筆で書いたような濃淡で、それが立体感のある筋骨ラインを生みギリシャ彫刻かと思うほど体のラインが美しい。

そしてキャラ。
浅野先生が一癖ある性格でありながら男性独特の色気がはんぱない(笑)。
女々しい話が苦手な方、大人の男性同士の話が好きな方には、この時点で超オススメ!
先生に振り回せれるたれ目篠原の地が楽しい(笑)。
下っば柴田くんも可愛いです!

さらにストーリー構成。
よくある短縮BLにはない、本格ミステリ並みのストーリーと伏線。
1巻だけではわけがわからないけど、読み進めるごとに謎が深まりつつ、また違う視点での話も見えてくる。
早く続きが読みたくて、ドキドキワクワク!
恋愛抜きにして背景の話自体に深みと面白みがあります。

さらっと読みたい方にはおすすめしない。
元は英語・中国語での作品のようで、日本語翻訳はあとから。
続刊配信がすごく遅いです。
1巻の日本語での掲載が2011年だから、それ以上。
けれど待って読むだけの価値はあります!

原作&作画家さん2人のコンビ作品です。
スピンオフ小説も暴行と犯罪がらみの話でしたが、お2人はこういう暴行ミステリなお話が好きなようですね。

個人的にはお2人の国籍が気になりました。
英語・中国語が先だけど(日本が舞台だし)、読んでて翻訳された違和感が少ないし、
もしかするとお1人は日本人なのかな?
とか想像しました。

次巻がいつになるかわからないけど、すごく楽しみです。
作品数が少ないようですが、ほかの話も読んでみたい。

〈ページ数とオマケ〉
1巻244ページ(プロローグ小説10p+電子限定がんばれ柴田くん6p付)。
2巻242ページ(小冊子NEW YORK MINUTE浅野先生NY時代26p+同人誌WRAPPED AROUND YOUR FINGERラぶホでのその後20p付)。
3巻257ページ(小冊子First,Do No Harm浅野先生NY時代約30p)。
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