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今月(8月1日~8月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ルックバック

    藤本タツキ

    過去を、後ろを、背中を見て、前に進む。
    ネタバレ
    2026年2月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アニメ化を機にこの作品を知り、原作を一度読んでおきたいという思いから読ませていただきました。藤本タツキ先生のリアルタッチな作画と充実したストーリーは、やはり読んでいて満足感がありますね。
    一回通して読んで、またすぐに二回目を読んだあとの考察です。この作品のタイトル「ルックバック」があらゆる箇所で連想され、「このシーンは何を伝えようとしているのだろう」と考えさせられました。
    私感ですが、「ルックバック」には「過去を見る」「後ろを見る」「背中を見る」の意味が掛けられていると感じました。まず、過去を見る、というのは、京本が死んだ後に何箇所か出てくる、藤本の回想シーンから伺えます。藤野は京本との日々を思い出し、彼女の死を自分のせいにしますが、藤野が京本を引っ張り出さなかったとしても、結局は美大への進学は宿命であり、どうすることもできません。しかし京本引きこもりルートで唯一異なるのは、藤野が漫画家の道に進まず、空手を選んだことであり、それ故に殺人犯から京本を守ることができました。そんな「もしも」の世界の京本から届いたかのように、藤野のもとには4コマ漫画が舞い込み、そこには「背中を見て」のタイトルが。回想では、いつも藤野が後ろを見たときには、彼女の漫画を熱心に読み、心から面白いと思ってくれる京本の姿があったことを思い出します。彼女が「意味もない」漫画を描くのは、読者のためであり、言ってしまえば京本のため。二人を強く結びつけた「漫画」という絆、それによって生まれたかけがえのない日常と、「もしも」の世界線を天秤にかけたとき、藤野はどちらの皿が下がるのを見たでしょうか。部屋に入って振り返ると、昔京本の羽織の背中にサインをしたものが。京本はいつも藤野の背中を追いかけてきましたが、今度は藤野が京本の背中を追いかける番です。今は亡き京本を偲び、2人で作り上げた漫画の続きを描き、「もっと絵が上手くなるため」に前へ進んでゆく。私はこんなふうにラストシーンを解釈しました。しかし、これに関しては人によって様々な解釈があるのが正解だと思います。
    ぜひ皆さんも自分の「ルックバック」の意味を探してみてください。この漫画を読むことを強く推薦します。