フォロー

0

フォロワー

0

総レビュー数

8

いいねGET

30

いいね

49

レビュー

今月(11月1日~11月30日)

レビュー数2

いいねGET14

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

    セレン/碧貴子/すらだまみ

    話の密度が濃い
    ネタバレ
    2025年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本4冊、全編通して話の密度が凄い濃いのに、メリハリと見せ処が上手くて吸い込まれて最後まで一気に読めました。
    特に人物の心理描写に力を入れてる、お得意な作者様なのかなと思います。
    個人的に思い入れのある部分などを少し。

    1巻ではリュシーによるアニエス奪還後の拘束中、最初にリュシーに抱かれた時に私なら
    「ずっとリュシーのこの手と体温が欲しくて焦がれていたのに、敵になってから易々と手に入るなんて…しかも彼女に愛を囁くその口で私にキスして、彼女を抱き締めるその手で私を抱いて、彼女との子を欲しがるそれを私に突っ込むなんて…辛すぎる」
    という想いで行為中に泣き出してしまいそうです。
    まあそれと同じ意味の下りがアニエス拘束期間中の、「優しくされる度に彼女の顔がちらつく」や最初にリーリエが凸してきた後にリュシーとの行為を拒否するアニエスの泣き顔なんですが。
    それまではアニエスも念願のリュシーに求められる事が嬉しくて仕方なくて、身を任せたい気持ちが上回っていたのでしょうね…分かる…

    個人的な希望では、アニエスがベランダの手摺りから投身した時に後を追って飛び降りたリュシーのアニエスの手を掴もうとする手の絵が、もっと必死に掴もうとして指を全部かっ開いてる絵だったらもっとリュシーの必死さが伝わってきて良かったのにな、と思いました。
    まあ風魔法使って必ず助けられるし軟着陸するつもりという設定だからあの差し伸べた手の絵でも大丈夫だったのかもしれませんが。

    物語も面白く、キャラ達も魅力的で、描画の技術も素晴らしく、お値段以上の満足度でした。
    いいね
    0件
  • 夜明けを乞うけものたち[ばら売り]

    堤翔

    絵柄が好きです
    ネタバレ
    2025年11月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 頭が小さ過ぎて頭身がデカ過ぎるけども、構図やポーズもリアリティあって巧い。
    同様に顔もよくある女性向け作品よりは現実に寄せた絵柄で物語の内容やテーマにとても合っていて、相乗効果があります。
    あと、行為中の流行りの擬音や表現や描写が無い事が嬉しい。
    あれ本当に興醒めするんです。
    物語の内容も興味深いです。
    単なる触手物ではなく(もしかしたらアイデアの発端はそうだったのかもしれませんが)、変異種というマイノリティの生き辛さと、それを乗り越えて幸せを掴もうとする登場人物達のヒューマンドラマです。
    まだまだこの先、明らかになる事が多そうですから先が楽しみです。
  • 春の嵐とモンスター

    ミユキ蜜蜂

    栢くん視点のTL版も読んでみたい
    ネタバレ
    2025年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 物語の性格上おそらく嵐ちゃんは最終的に南須とくっつきそうだけど、個人的には栢くんとくっついて欲しい…
    栢くんの心情がよく分かるので、つい栢くんに肩入れしてしまう。

    脱衣所で栢くんが嵐ちゃんを襲いかける場面があるけど、私が栢くんの立場だったら計画的に物置に行って、嵐ちゃんへの恨みと南須への嫌がらせ半々&想いを遂げる半々で、半ば強引に嵐ちゃんを襲ってしまうと思う。
    でも痛めつけたくはないので慈しむ様に抱くと思うし、嵐ちゃんも恐怖で怯えながらも感触でそれが分かる。
    栢くんはそれまでの過酷な人生から「一度裏切った奴はまた裏切る」「俺を傷付ける奴は俺も傷付けていい」と学んでいる事は明白で、それを言われたら南須くんに靡いた嵐ちゃんはその罪悪感から栢くんに何をされても受け入れてしまうだろうし。
    そして事後に「ごめんね、さよならおねーちゃん」とだけ言い残して二度と戻らぬつもりで家出する(もう生きてる意味ない、死んでもいいや位に思ってる)だろうな…などと妄想が捗ります。

    また、かつての知り合いに消息を問われた栢くんの「夢見てた」の答えは本当に秀逸で、嵐ちゃんと居た期間は幸せ過ぎて夢の中に居た様であり、現実と本来の自分に戻った今は夢から覚めた様な気分、というのは私も経験あるので凄く良く分かる。

    この物語はメンヘラ栢くんと陰キャ嵐ちゃんの成長譚でもあると思うので、同情と傷の舐め合いと共依存から始まったこの二人が結ばれるハピエンという形ではないだろうと予測しつつも、愛情を渇望する栢くんが望む幸せを迎えて欲しいと切に願う。

    さすがに9巻ともなってきてまで、自分の気持も分析出来ない嵐ちゃんが右往左往したり後先考えず流されたり、自己陶酔型犠牲的思考パターンとどっちつかず過ぎる行動にはうんざりしてきた。
    南須は当て馬チョイ役で、あくまで栢くん嵐ちゃんの二人の気持のやり取りがメインの話として進めて欲しかったな。
    でもクライマックスがまだ先なら今後もふらふら三角関係は続きそう。
    薄い味噌汁を延々飲まされてる感じ。
    ここまで引っ張ってグダグダした末に聞き分けのいい弟になった栢くんとか南須とくっつくエンドとか見たくないなあ。
    最終巻出るまで放置しようかな…
  • 【ラブチーク】冬木さんはえろフラグから逃げられない

    佐古

    待ってました!
    ネタバレ
    2025年10月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前回から長かった…その前も長かったけど…
    割と配信初期から読んでるすごく好きな作品なので更新頻度もう少し上がったら嬉しい…
    てか今回もヤってないのか!早く付き合えよ!!!
    つかここまでやっといて付き合ってないとかウソだろ!!
    とはいえなかなか進展しない両片思いという設定なので、今後もそう易々と進展しないであろう事は容易に推測出来ます。
    話が長引いてもそれを埋めるのが適度なギャグ要素かもwこれが他のTL作品とは一線を画していると思います。
    冬木さんのキャラと体格がすごく好きなのでもっと沢山読みたい!
    作者様にご無理のないよう、次の更新を楽しみにまたお待ちしてます…

    追記:最新話を何回目かの読後
    何で?何でこのシチュであんた達最後までヤらないでいられるの?
    2人共「何も考えられなくなる♡」とか言ってるならそのまま雪崩込めよ!!頭シラフじゃねぇか!
    七瀬も冬木さんが1回出した後だと箍が外れるの分かってんだからそのまま乗っけろよ(物理)!
    手コキはやれても挿れさせないとかって、おためごかし言ってんじゃねえ!!
    ウワアアアーイライラモヤモヤするううう〜
    もしかしてラッキースケベの体質故に「ラッキースケベ以上は進展しない」とかってオチなのか?そうなのか?
    早く合体してくれ〜付き合ってからのぎこちないイチャラブ&冬木さんの思う存分攻めHも見たいよ〜
  • 次期侯爵様が暇乞いを許さない【R-18版】

    喪みつ

    大好きな作品です
    ネタバレ
    2025年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恐らくこれは読み手の個差によりますが、私は本作において最も優れて表現されていると思った部分は

    被ぎゃくたい児の心の深層まで突き刺ささった「自分は幸せになってはいけない」「自分は罰せられるべき人間だ」という無意識、それを土台に人生が立脚しているので、他人からの好意と好評価を受け入れる事が本当に難しい

    という点でした。
    不遇なヒロインがヒーローと最後結ばれるという大まかなコンセプトはシンデレラに準えてありますが、物語の骨組みは同じとしても肉付けがあまりにも凄惨過ぎる。
    物語の後半を過ぎてやっとヒロインがヒーローからの手紙に(あまりに微か過ぎてそれと分からない程の)笑顔になる描写が出てきます。
    好意を信じられず、好意を違う理由からだと自分に言い聞かせ続け、それでも度重なるアプローチに「嬉しい、有難い」という感情が芽生え始めるのですが、それも部屋で一人で手紙を読んだ時にやっと薄っすら表情に出せる位に心の檻は頑強なのです。
    ヒーローも拒絶され続けて絶望する場面があるのですが、それでも諦めない根性は凄い。
    何が彼をこうさせるのかと思うが、これを可能にするのは高位爵位の権力と資本力、育ちによる自己肯定感の強さと万能感も大きいような気がする。
    性描写はありますが、いずれも性行為を通じたヒーローの心理描写(焦り、不安、苛立ち等)が良く表現されています。
    クライマックス直前の、ヒロインがヒーローに心情を吐露する場面では彼女の心のアダルトチルドレンが痛い程伝わってきます。
    クライマックスのお互いの子供時代からの心情を思わせる場面では泣いてしまいました。
    やっと二人の心が結ばれたのだと…
    そして最後の場面と台詞が、何よりもこの物語の本旨が彼女のアダルトチルドレンであり、その心情の溶解と、彼女(こういった人々)に幸せになって欲しいという作者様の願いが込められているのでは、と察せずにはいられません。

    恐らくぎゃくたいを経験してない方はこれほどまでに自己評価が低く頑なに好意を受け入れないヒロインに苛立ちを覚えるかもしれません。
    でも程度の多寡はあれ、こういった想いを無意識に抱える人々は多くいます。
    私も彼等が幸せになるよう願わずにはいられない、そのような作品でした。
    作者様はプロの方かと思いましたが個人の同人作品なのですね。凄い方がいるものです。
    作者様の新作がある事を祈っています。
  • 死刑宣告された賢女が嫌われ王子に溺愛されて、幸せになるまでの物語

    鬼頭えん(床子屋/極楽将軍)

    傑作としか言いようがない
    ネタバレ
    2025年10月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく話の構成が素晴らしい。
    幾層ものエピソードと伏線の回収、心理描写、描画の緻密さ精度、それでいて物語の本旨は常に痛い程読者の胸に訴えかけます。
    アダルト作品なので性的描写はかなり多いのですが、人物の行為中の心理表現が物語の中でも肝要な点であり、そこに重きを置いて読めました。
    むしろそれを表現する為に性行為というツールを使ってる様に思えます。
    おそらく多くの読者が望むであろう形のハピエンで読後感も大変良く、私は購入した満足感がとても高かったです。
    素晴らしい作品と作家さんだと感動した所、存じ上げなかったのですがこちらの作家さんはプロの方なのですね。
    作品も何度も読み返しましたし、新作が出たら必ず購入したいです。
    もし可能ならこのお話の続編やスピンオフなども読みたいですね。
  • 放課後水入らず

    あぶく

    もうね…
    2025年8月28日
    古の2chの801板を彷彿とさせますね…
    無機物だろうが何だろうがこの世の森羅万象、万物を攻めと受けに変換し、BLに仕立て上げる技量…と言うか性癖…もはや習慣…デフォルトのフォーマット…
    昔から存在したBLギャグとはいえニッチな枠なので、物凄く久しぶりに出会って、感慨深いです。
    旅路の途中でたまたま歴史的文化財博物館に立ち寄った際に、館内の一角に目立たず展示された展示物に目を留め、「ああこれ知ってる、昔こんなの教科書で読んだな…」と懐かしく微笑ましく見る様な、そんな感情が湧いてきました。
    自分も歳を取ったな、と思うと同時にこの作品が読めて良かったです。
    生産性のない、何も残さない、王道の801漫画です。
  • 生贄娘の壮大なる夫育成譚

    ユージ/竹輪

    絵が雑なのが残念
    2025年3月10日
    現時点での全巻購入し読了しました。
    他の方のレビューにもありますが、絵柄は良いのに随所に筆致が雑な描画があるのがとても残念です。

    傘や建築物など構造の緻密さが求められる物はきちんと描かれているのですが(素材を使っているのでしょうか?)、人物の表情・オノマトペ・着物(特に女物)・濡れ場の裸体の描写など読み手の目に付きやすい(興味を引きやすい)部分の筆致が雑で、読みながら興醒めしてしまい物語に没入出来ません。
    登場人物のキャラ設定はそれぞれ魅力的で、絵柄にもマッチしてると思いますし、よく表現されていると思います。
    なので、

     絵 が 雑 な の が 本 当 に 残 念

    なのです!お話も絵柄もキャラも素敵なのに、本当に勿体ない(泣)。
    他作品より妙に価格が安いのもこの所為かと邪推するほど。
    作画の作家様がまだお若いのか、片手間に受けてるお仕事なのか事情は分かりませんが、是非善処して頂ければ幸甚です。
    次回の配信を楽しみにしております。
    いいね
    0件