レビュー
今月(5月1日~5月31日)
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シーモア島


投稿レビュー
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癒される2025年4月26日謎のヨーロッパ風人名や地名が頻発されるなろう系っぽい作品のひとつかと思いきや、ドヤ顔も不敵な笑みも出てこない。辛そうな表情をした可哀想な主人公もなぜか不幸ぶりが鼻につくほどではなく、色気すら感じてしまう。どこか古風でロマンチックなタイトルの通り、不思議なやさしさと穏やかさが根底にあるおとぎ話みたいなラブストーリーです。絵柄もきれいなだけでなく雰囲気があって好き。あと題字もロマンチックで「恋」のあしらいが特に好きです。王子を玉子と空目したのは秘密です…笑
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表紙から内容が何もわからないのですが2025年4月17日自身の性癖を詰め込んだと作者さんがおっしゃる通り、苦しい想いに耐えた年下の男の子がいい感じに枯れていて味わい深いです。私は前作から読んでおり出だしがけっこう同じだなと感じたのですが、今作の方が物語の道筋がはっきりしていて切なさも増し増しです。前作で目立ったひらがなや曖昧な言葉遣いも今作ではない(すずと燿司限定?)のでキャラクター的に違和感もなく、洗練された印象。私は前作の尖った感じは好きですが、初めて読む方にはインフィニットスターから読むことをおすすめしたいです。律の弟がすず(前作主人公)で、しゅんは今はすずとバンドを組んでいるというところだけ頭に入れておけば大丈夫です!
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婉曲語祭り2025年4月12日オーバーな表現やわかりやすい修羅場などがない、文学的な雰囲気のBLです。そこそこインテリの文系と思われる学生バンドマンたちのなにげない自然な会話を再現する意図か、「てきな」「みたいな」などの語句がとてつもなく多いです。私が読んでいて一番強烈だと思ったのが「なんかもう離れたがってんだなみたいな空気感的なの」なんですが…(笑)この婉曲の空気感的なのが作品全体のカラーです。それが特別苦手でないかぎり絶対に買って損はないと思います。
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とにかくまぶしい2025年1月22日展開が早いというレビューが結構あって、私の推測というかイメージを書きたくなったのですが、この作品はコウキ。先生のシェリプラス初連載作だったと思います。同誌は初連載の作家さんはだいたいそんなに長い連載にならないイメージで、それ以外の作品も単行本一冊分くらいの長さのものが多いです。だから掲載誌の都合で最初から話数が決まってたんじゃないかな~と…。私も話の展開が早いな!?と思っていましたが、「キラキラえっちなお話を描きます」的なことを先生がコメントしていらっしゃったのでキラキラ感を堪能しました。ポップでキラキラしてて、生活感のあるところにはあえて触れないイメージです。
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西洋史が苦手で、暗記の助けになればと…2024年12月23日私は原作未読ですが、さちみりほ先生のあとがきを読むに相当改変してあるみたいです。漫画冒頭からイングランドの印象が悪すぎると心配になるくらいでこんなのよくあのイギリスで発行できたなと思っていたので納得がいきました。ちなみに原作者も(ルーツは不明ですが)アメリカ人です。イギリスとなんの関係もない日本人の私はこの作品に惹かれますが、アイヌや琉球のことを思うと複雑な気持ちになったりします(笑)。ラブストーリーがメインで歴史の勉強になるほどの内容は描かれていません。でも、世界史の教科書の無味乾燥な文章が頭に入らないなら、この作品は短時間で読めるし取っ掛かりになりうると思います。内容に関係の薄いレビューですみません。
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いうまでもなく良きです!!以下は駄文。2024年10月22日私は少女漫画よりBLを読むことの方がなぜか多いのですが、こうして見るとBL界っておおらかというかのびのびしてるんだな~と感じました。この作品は花とゆめの姉妹レーベルということもあって題材はBLながらラブコメ少女漫画色がかなり強く、テンポや細部の緻密さにかなりの緊張感があります。そんな所から業界の厳しさの片鱗を見たような…。
おそらくミユキ先生は元々美男子が大好きでBLも読まれる方なのではないかと拝察しておりますが、現役で清い(?)少女漫画誌に連載中の作家さんがエロありBLも同時に発表できるってそう多くはないと思うので、白泉社や編集さまにも感謝しきりです。
その一方、グダグダでしょうもなくエロかったり変態趣味だったり、月代やマッチョが存在できたりなどのある種自由な文化はBLでこそ伸びたものなのかな~なんて考察もできました。
得るものが多くて刺激的な作品です。続きますように…! -
出版社への文句になってしまいました2024年9月1日私は先生の作品は最近完結した連載作まで5作とも読んでいるのですが、そろそろ違ったパターンのものを読みたいなあと感じています。キャラクターも絵もちょっと暗いところも好きなのにいつも単行本1巻に収まるような話数で、構成も同じで感動物語じゃないですか?もし編集さんや出版社の意向が関わっているのなら、どうか話数を増やすとか何かサポートするとかお願いしたいです。続編が出るわけでもなく、魅力的なキャラクターたちがいいところで見納めになってしまうのが悲しいです。
レトリックは受だけでなく攻の方にも心の傷があるお話ですが、単行本1冊ならどちらかだけでも成立したのでは。上下巻で読めたならなあと空しい妄想…。いいね
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2巻について2022年5月23日2巻の後半は番外編でよかったというレビューがあったので、まず1巻と3巻を読みました。その2冊で完成されていましたが、どうしてももっと読みたくなり2巻も読了したいま、私も先のレビュワーさんと同じ感想です。
1巻→3巻の流れの方がラノベとしては風通しが良くて、2巻は後半が悪い意味でカオスでした。愛情の内訳を暴露しているかなり重要なパートで、3巻に繋がる要素でもありますが、読解できなくても普通に3巻が補完してくれる形です。それまでの物語がコメディタッチな分急にサイコホラーをぶっ込まれた気がして背筋が冷たくなりました。登場人物の性格設定に辻褄が合いすぎているので、深読みする人は軽く流した方が幸せかもしれません。
でも、私は2巻の性描写が滅茶苦茶好きです。なぜかこの巻だけ性描写がはっとするくらい冴えていて、例えていうなら今の芥川賞選考委員をしている直木賞作家の性描写を読んだ時と同じ感触でした。
結果的には読んで良かったです。ありがたいことに番外編がたくさん出ているので、これから漬かってこようと思います。 -
濃ゆいです2022年4月10日今出ている山田先生のコミックスの中で一番大人向けなのがこの作品です。そして最初に出た本でありながら、山田先生の作品の総集編のような性格も持っています。私は跪→つばさ→(新連載)→ドMの順で読みました。それで色々合点がいった場面がたくさんありました。domsub設定ではないのにその誘導のようになっているのもこの作品の特徴です。へヴィーな題材を愛でひとつにまとめている山田先生はすごいなぁとしみじみ思います。
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沼です2022年3月27日感想を全部書くと1000文字超えそうなので絵柄の好きな所を書きます。顔はけっこうデフォルメを加えてありますが、手がデッサンの手本かなというくらい正確です。それからずっと眺めていたいほど舌が美しいです。こんな角度の舌(実物)を見られるのは、身近な人間にポーズを取らせない限りは映画か写真かAVか…だと思いますが、なんにしてもものすごい観察眼とフェティシズムで完璧な形を描いていらっしゃいます。
なまめかしい美人画を想起させるアングル、服の上からでも思わず掴みたくなるような肉体、役者絵のような色気。それに物語がぴったり合っていてヤバい作品です。 -
レビューを見る前に読み返してみて下さい!2022年3月21日一度目は私が力良くんだったのか?という勢いで感情を里見くんに振り回されました。冒頭から里見くんは涼しげな表情に違和感がないので、どこからどこまでがいったい何なのか混乱しながら読解して…。そんな<力良篇>みたいな一回目が終わり、もう一度最初から読み返してみると今度は<里見篇>よろしく次々と謎が解けていきました。登場人物の心情にシンクロしていく、この快感といったらないです!
そして絵がうますぎです。もともと上手すぎる作家さんですが、前作からあまり経っていないのに漫画の構成を一冊に収まるように明らかに練っていらっしゃる感じがします。作り込まれていて本当に面白いので、ぜひ読んでみて下さい! -
書籍買ってしまいました2022年3月18日既によく知られた作品で今さらなんですがレビューします。私にとっては久々のBLで初D/Sでした。で、無料立ち読みからいてもたってもいられず本屋で買いました。
私はこの表紙がマグカップにしたいくらい大好きなんですが(笑)、確かにハードSM的でショッキングに感じる人もいるかもしれません。けれども内容にSM要素はほぼないです。メンタルがSMの信頼関係にちょっと類似してるかな~という位です。
山田先生のTwitterでエロシーンのチラ見せを発信なさっているので、不安な人はそちらもチェックするともう買ってしまうこと間違いなしですよ!目玉のひとつのはずのエロを無料で見せて大丈夫なのは、きっとエロ以外の部分が本当に大事だからだと思います。本当に幸せな気持ちにさせてくれる作品なので、まだ読んでいない方にどうしてもおすすめしたいです。