きなこさん

LOVE Modeの時から大ファンでした。志水先生作品のおかげで、私はBL世界の奥深さを知ることができました。まあ〜奥深いっ！人間って、こんなに複雑で不器用な生き物だったのかと、けれどだからこそ彼らの心情、成り行きが自然で、臨場感が半端ないです。
カップリングは全部で４組。町医者×高校生（だったか…）、陶芸家×役場職員、ヤ○ザのお頭×弁護士、ヤ○ザの右腕×下っ端ワンコ。どのカップルにも、一言では書き表せない複雑な過去があって、関係性もさまざま。そこはどどんと重めです。
職業893の方たちがいるので、バイオレンスな描写も結構際どくされていますが、ガマンして読んでくださいｗ それが志水先生の作品世界といいますか、極限で男たちは何を想うか…。
冷たく固く雪が降り積もれば積もるほど、春の暖かい風がさぁぁっと雪を解かす瞬間に、貴方も思わず涙するでしょう。←伝われー

宗平クン（受）が、縛ってシないとィけないというテーマだけあって、そこのところはエロ丁寧に書いてくださっていました。そんなそうへいクンの真意をきちんと汲み取って、優しく深く抱いてあげるルカスクン（攻）は、超鬼高スペック男子。本当は縛りたくなんかないのに、縛らなければいけない…が、切ない（泣）「縛る」という言葉が、各々によって色んな意味を持つ、心情の交差がとても面白くて切ないお話でした。

とにかくどこをとっても、イケメンしかでてきませんでした！ミスコンNo.2（受け）がNo.1（攻め）を「残念なイケメン」と言う場面。萌えしかない。攻め受けともに中身もイケメン。男らしい決断力でお話は進みます。長年の片想いで募った攻めクンのムラムラが、時々「ムラッ」と文字になって背後に現れるさまが、最高に愛おしかったです。この作品で、作者様のファンになりました。

鬼（攻）と小説家（受）のお話です。最初は取引だけの関係だった二人が、そのうちにあらあらあら…というお話です。その過程はわりと淡々とお互いを好きになっていく印象でした。大正ロマン風の時代背景がお好きな方にはぜひ。イケメンたちの和装が眼福です。

橋本あおい先生のスーツ男子が大っ好きです！
仕事に翻弄されるサラリーマンのくたびれ感←←もあり、それがまたスーツ男子の色気を倍増させるという…。作品は、表紙のカップルのものともう一組、社長&秘書さんのお話も収録されています。

本音と建前、駆け引きだらけの会話がとても心に響きます。
マンガは、ついつい先に絵の表情から感情を読み取ってしまいがちですが、こちらの作品は、二人の台詞をインプットするたびに胸が締めつけられるような思いで、一字一句を噛みしめながら読み進めました。

えっちの絡みシーンもしっかり書いて下さっていて、それもうれしかったですｖ