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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • メイジー・ラヴを綴って

    くれの又秋

    攻めよ、お前だけは許さん
    ネタバレ
    2024年6月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ くれの又秋さんの作品はすべて読了済です。個人的には「愛し」が好きですが、毎回どの作品もわたしとは感性が異なるなあとガッカリするのも事実です(笑) それでも新刊がでれば読んでしまうのは、くれの又秋さんのR18シーンが指三本にはいるほど好みなのと、なんだかんだ一つの物語としては面白いからですね(笑) 読者のくせに上から目線になってしまいますが、わたし個人のレビューとして意見を残させてください。★★★今回の本は攻めと受けの関係が異様に怖かったです(笑) 途中から(そして最後の最後まで)、もう受けは他の男と浮気しちまえよ!って叫びたくなるほど、攻めの性格もひねくれてたし、その友人集団も性根の悪い胸くそな性格でした。いくら受けがゲイバーで差別発言をしたとはいえ、受けがいつ攻めに捨てられるかという賭け事をしていたり、そのかん傍観を決め込んでる攻めもどうなの?って感じだし、極めつけには攻めが受けに平手打ちをして「それ(賭け事)はお前も悪いよ(差別発言したから)、だから許してやって」的な流れに持ち込むところも現実のDV男みたいで腹立つなと思いました。それでなんだ?あのくそ攻め野郎!「君はセ〇レ以上でも以下でもない」「けど好きになる努力をしてもいいと思ってる子だよ」で物語の幕を閉じるんですよ!なんだこいつ!この攻めが今後当たり障りない人生を送ると考えただけでもムカつきます。やつは絶対にまた受けを殴りますよ。保障します、現実にいたら早いうちに離散するカップルです。それも攻めのDV行為を理由に。イチ漫画にはらわた煮えくり返っているわたしもおかしいですが、やつ(攻め)が純粋な受けと幸せライフを送るのだけは許せませんね。あと攻めの友人達も不幸のどん底に落ちて欲しいです。で、受けは別の人とハッピーエンドになってほしいです。(あと攻めはむかし特定の友人にだけ受けで、しかもネコの素質があるという設定も微妙でした。じゃあ受けのままでいとけ、あの友人集団と乳繰りあっとけ!)たまに「DV被害者である受けがほかの男に救われる」的な漫画があるでしょう、次回作であの流れに持ち込んでもおかしくないほどですよ。★★★ でも物語としては面白かったです。あの攻めのせいで★☆☆☆☆にしたいところですが、くれの又秋さんの作品なので★★★☆☆にしておきます。次の新刊を首を長くしてお待ちしております。
  • みずのいろ。

    槇えびし

    殺されるために育てた子供
    ネタバレ
    2024年5月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全294p/中盤にエロ有(主人公以外と薄く):ストーリー重視でややバッドエンド。

    無法地帯の街「天国」にはとある子連れの殺し屋セツがいた。セツは殺人を繰り返すうちに二人の夫婦を殺める。そこには赤い服をきた男の子が残されていて「将来この子に自分を殺してもらおう」と思い、リーシアと名付けた上で、日々衣食住を共にし、襲いかかる害悪から身を呈して護っていた。

    だがある日のこと。かつてセツを拾ったロマネという男が現れ、リーシアとセツの仲を精神的にも物理的にも引き裂いてしまう。ロマネは殺し屋セツを愛していた。セツのためなら、彼の苦い思い出が詰まったこの天国という街を跡形もなくしてやろうと思えた。リーシアを遠い地に送りこみ、セツを自身の故郷で囲いこんで、暗い過去を振り返らずに生きていきたかった。なのにセツは心を無くしていくばかり。それもそう、リーシアはセツにとっての希望だったのだ。

    リーシアは一体何者か?:時は遡る。少年期、セツは母親に連れ出されて無法地帯「天国」へ棄てられた。母親から受けた暴行でたくさんの血を流し、気づけば脳は赤色だけが認識できなくなっている(水の色と見極めがつかない)。天国で出会った一人の男娼リーシア。彼はセツのただ一人の友人だった。だが、ある日リーシアが良かれと思ってセツの父親を殺害してしまい、怒りや悲しみが込み上げたセツは、親の仇として恩人リーシアを刺し殺してしまう。セツの初めての殺人は自分に良くしてくれた唯一の友人だったのだ。その瞬間から世界がぱっと灰色になり、赤色だけが、リーシアの血の色だけが、鮮明に見えるようになった。

    時は過ぎる。セツは殺し屋として日々を単調に過ごし、とある夫婦を業務の一環として殺害してしまう。そこには赤い服の男児がいた。その子供をリーシアと名付けて、かつての恩人(リーシア)になぞらえて甲斐がいしく世話を焼き、害悪から身を呈して護った。それはまるでかつてのリーシアと自分だった。自分(セツ)が親の仇をうつために恩人(リーシア)を殺したように、この男児(シン)も親の仇として自分(セツ)を殺してしまうだろう、これがセツにとっての恩人リーシアへの贖罪であり、追い求めていた自身の最後だった。セツは子供の手を引きながらも、その子供自身ではなく、その子を通して、最後の最後まで恩人リーシアを見据えていたのだった。
  • Fuck Buddy-ファックバディ-

    ひなこ

    BLセ〇レ界隈の頂点
    ネタバレ
    2024年1月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 少なくとも40回は読みました。簡単に説明すると、女遊びが激しい男二人(どちらもノンケ)が、紆余曲折を経て、最終的にくっつく話です。エロ多めです。受けは男らしく、あ○ぎ声に妙な擬音はありません。この漫画は、BLに手を出して10冊目ぐらいの、本当に初心者のころに読んだ漫画でした。FuckBuddyのせいで私の性癖は大きく捻じ曲がり、どれだけ探そうとも、主人公が「二人とも遊び人」かつ「受けが浮気する」という設定のBL作品の中で、この漫画を超える作品はいまだに存在しません(主観です)。私は、溢れでる好意に蓋をしてセフ〇を提案する攻めという拗れ気味な展開が好きなのですが、Fuckbudyはその展開に微小たりとも逸脱がありません。まさに題のとおり、BLセ〇レ界隈のオンリーワン並びにナンバーワンと言えるでしょう(主観です)。ひなこさんの漫画は、他にも沢山読みましたが、FuckBuddyを超えた作品はないと思います。もちろん、他作品も何度も読み返すほど面白く、受けが望まないS〇Xを震えながら受け入れる「Blue lust」や年下攻め(しかも兄貴ズラするタイプの受けですよ!)の「生意気ヒエラルキー」を読んだ際には長年痒かったところを掻けたという感情に包まれました。ですが、やはり「Fuck Buddy」には勝てません。それほど好きな作品のひとつです。追記:続編もっと書いてくださーーーーい!!!あと「生意気ヒエラルキー」の続編もお願いしまーーーす!!!
  • 高良くんと天城くん

    はなげのまい

    田中兄がかわいい
    ネタバレ
    2024年1月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高良くん(一軍雰囲気イケメン)×天城くん(二軍天然フツメン)。エロは今のところありませんが、確か「兄貴の友達」ではエロ描写があったので、今後に期待です。
    初めて読んだ時は、ぽわぽわ天然男子が、イケメン一軍男子の寵愛をいっしんに受ける青春漫画という印象でしたが、再び一気読みすると、想像以上に鬱々としていて、奥が深い内容でした。

    フツメン天城くんは、天真爛漫な態度とは裏腹に、幼少期は放置っ子で、頼れる唯一の肉親つまり母親は、男を頻繁に変えるバツ2でした。それゆえに、天城くんは一時期、一言も言葉を発さず(精神的な病気だったのでしょう)、愛情に飢えてて、人の顔色を逐一うかがう幼少期を過ごしました。田中兄に空気が読めないと指摘された際も、ずいぶん気にしており、人との距離感を間違えないように、踏み込み過ぎないようにと、高校生になっても100のうち1しか自分の思いを出せません。モテモテ高良くんにも、遠慮して、女の子とベタベタしないでと強く言えない有り様。天城くんの遠慮しがちな性格は言葉の端々からも読み取れます。

    一方、モテモテ高良くんは、心中では、天城くんに関わる人全員に嫉妬をかまし、一軍の友達にも「俺の好きな子が可愛い」と惚気ますが、天城くんの前では素っ気ない態度をとります。この、愛情表現が下手な高良×遠慮しがちな鈍チン天城、という、付き合っているのに両片思いらしいすれ違い設定が私のドツボにハマりました。(自己肯定感が低い受けという設定も…)

    あと何より、田中兄が最高に人たらしです。受けであれという切実な願望と、いややはり攻めでいろ、という思いが混ざって複雑な心境です。田中兄が、もし主人公になるなら瀬川と付き合う設定になるのかな?と推測しているのですが、正直、瀬川よりドのつく陰キャと付き合って欲しいとささやかに願っています。「高良くんと天城くん」「兄貴の友達」は、どちらも一軍×二軍のカップリングですが、思い切って三軍を登場させて、田中兄が三軍にちょっかいをだすものの中々振り向いてもらえない話が読みたいです(田中兄が受けなら多分倒れますので)。どうか作者様に、この願いが届きますように。追記:三回目読了。やっぱり田中兄が受けじゃないと嫌です。