とめさん

連載の時からずっと読んでます！
オメガバースは、暗くて重い話が多いイメージですが、この作品は明るくテンポ良く進んでいくので楽しく読めます。かといってずっとギャグというわけではなく、ほのぼのパートと、緊張感のあるパートの緩急がすごく良いです。
絵もとても綺麗で、キャラの表情にぐっときます。特にちょっと微笑んだ感じの顔が、受けも攻めもめちゃくちゃ可愛くて好きです。
コメディっぽく楽しめるオメガバースを求めてる人に、最高におすすめできる一冊です！
あと、本編も読み切りも攻めと受けの体格差がすごくいいです。攻めの、無駄のない筋肉の厚みがたまらん！って人は絶対読んだ方がいいです。

絵の美しさに惹かれて、当時出たばかりの一巻を購入しました。続巻が出るたび、嬉しくて1ページずつ大事に読ませて頂いています。個人的に異種婚姻譚が好きなので、二人のこの先の幸せを願ってやみません。続きも楽しみにしています！

身も蓋もないレビュータイトルである事をご容赦頂きたいです。
昨今、絵が綺麗な作家さん、特定シーンが魅力的な作家さん、心情描写の得意な作家さん、などなど様々いらっしゃいますが、
こちらの作品はBLというジャンルの垣根を超えて、とにかく漫画が上手い。
コマの割り方なのか、間の取り方なのか、セリフ選びなのか、門外漢ゆえ定かではないのですが、読ませる力が凄い。
シリアスとコミカルが、尋常ではないバランス感覚の上に成立しています。
一切無駄なコマがない。ストーリー漫画でこういう事ができる作家さんは貴重だと思います。余白の入れ方はセンスだとつくづく感じます。
キャラクターが良いとか、絵が綺麗とか、ストーリーが面白いとか、もちろん多々あるのですが、とにかく漫画が上手。とても好きな作品です。

成功している人、並以上で順風満帆な人。逆に、驚くほど過酷な人生の人。そんな人たちの生き様、体験談は、常に波乱万丈で人を引きつけます。
一方この作品に波乱万丈はなく、ただ静かに、丁寧に、人や猫の営みが描かれてます。
人生に絶望している人が、もうちょっとだけ、頑張ってみようと思える。もうちょっとだけ生きてみてもいいかと思える。
そんな優しい作品だと思いました。

話のテンポがよく、キャラクターの表情もコミカルで面白かったです。
シリアスなシーンもきちんとありつつ、ここぞとばかりにギャグを叩き込んでくるセンスが素晴らしかったです。
受けの二面性も、攻めの一途さも良かったです。
数年後には、この受けが完全に素の表情で攻めと過ごせるようになるのかなと思うと心温まりました。