フォロー

0

総レビュー数

12

いいねGET

16

いいね

1

レビュー

今月(11月1日~11月30日)

レビュー数1

いいねGET0

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 天智と天武-新説・日本書紀-

    中村真理子/園村昌弘

    法隆寺東院夢殿の救世観音像にまつわる物語
    ネタバレ
    2025年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 聖徳太子等身の像として伝えられるこの秘仏が、なぜ秘仏として扱われることになったのかを描いている作品。
    この話はこれでありなのだろうなと思う一方で、はちゃめちゃな設定が多く、何故このような設定に至ったのか歴史好きとしてはよくわからない部分も多い。作中では豊璋=中臣鎌足、大海人皇子は舒明天皇と皇極天皇の子(中大兄の同母弟)ではなく蘇我入鹿と皇極天皇の子として登場する。日本書紀すべてが正しいというわけではないにせよ、この根拠は一体どこからきたのか?豊璋と中臣鎌足はそれぞれ実在する人物である。

    うまく辻褄を合わせて話は進んでいくが、幼い頃から入鹿に恋焦がれるがゆえの中大兄の行動もさっぱり意味がわからない。幼少期に母の愛がもらえなかったから弟の大海人を恨むのは理解できなくはないものの、当時の皇族はすぐ母元から離れるのが当然の時代で、ましてやその頃の中大兄の母(皇極天皇)は舒明天皇の皇后なのだから尚更。

    また、読者にわかりやすくするための表現なのだろうが、奈良時代後期に贈られた漢風諡号を使うのは百歩譲っていいとして、まだ存命中の天智天皇に対しても「天智帝」と言っているシーンもあり、さすがにそれは不敬でありえない(赤兄が大友と会話している際の発言)。時代的には大君、せめて「お上」や「今上帝」などの表現にするべきで、このような歴史作品を扱うのならなおさら表現はなんとかしてほしい。

    加えて、なぜこのような歴史作品にたいしてBL要素を入れたのか、これが1番意味がわからなかった。愛憎を描いた作品なのでテーマは愛なのだろう。母の愛に飢えていたのもわかる。だからといってBLにしてしまったら、数多くの妻と子供がいた中大兄と大海人さまは史実として成り立たないのではないか。当時は父が同じでも母が違う異母兄弟なら結婚できたし、叔父と姪の結婚(例:天武天皇と持統天皇)も当たり前だったが、BL要素には正直気持ち悪さしか感じなかった(男色家として知られる歴史上の人物ならまだしも……)。

    史実としての大海人さまが大好きなのでなんとか最後まで読んだが、なぜ星4,5のレビューが多いのかさっぱり意味がわからない。これが真実だと思わないでほしい。その一言に尽きる。

    でも大海人さまが1番イケメンに描かれていて嬉しかったです。笑
    いいね
    0件
  • 寄宿学校のジュリエット

    金田陽介

    敵国同士の2人が結ばれたあとも読みたい!
    ネタバレ
    2025年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 連載当時から読んでいました。久しぶりに読みたいなと思い、懐かしみながら読みましたが、何度読んでも感動します。
    いがみ合っている2ヶ国が友好目的で作った学園で、敵国同士のカップルが成長していく物語です。昭和の少女漫画で上原きみこ「天使のセレナーデ」という作品は西と東に分断された同一国内の話(東西ドイツが分断されていた時代、ベルリンの壁がモチーフになっているような作品がありますが、内容としては似たようなものですがこちらこちらでとても素敵な作品。

    いろいろと残念な主人公犬塚がペルシアと付き合うことで世界を変えていく、とても素敵なことです。1話で告白して付き合い始めるので、結末は分かりきったもののようですがその紆余曲折が良い。
    描ききったとのことで16巻で完結ですが、ぜひその続きも読みたいなと思える作品です。アニメ化もされており、エンディングの飯田里穂「いつか世界が変わるまで」は特に好き!オープニングもぜひぜひ聴いてほしい。ジュリエットの誕生日会でアニメは終了しているので、いつか残りの話もアニメ化してほしいなあ…
    いいね
    0件
  • ポワソン プチキス

    こやまゆかり/霜月かよ子

    寵姫になるまでのジャンヌの半生
    2025年6月13日
    まず大前提として、「ベルばらでは完全な悪役」とレビューに記載されている方がいますが、その悪役はデュ・バリー伯夫人であり、こちらの作品のヒロインであるポンパドゥール侯爵夫人とは完全に別の人物ですのでご注意ください。ポンパドゥール夫人が亡くなったあと、デュ・バリー伯夫人が公妾になっています。

    この作品はそのポンパドゥール夫人ジャンヌが国王ルイ15世と出逢い、ヴェルサイユ宮殿に部屋を賜り、公式寵姫になるまでのストーリーです。この作品だけだと単にジャンヌが寵姫になりたいがために夫シャルルを裏切った悪女のように見えますが、寵姫となった彼女が今後積み上げていく後世にも残る功績は、この作品では一切描かれていません。
    彼女の功績を知りたい方は「かの名はポンパドール」という作品がシーモアにあるのでぜひ読んでみてください。未完ですが「花とロココのメモワール」もおすすめです。こちらはまだ寵姫にすらなっていませんが…

    今作品は女性漫画ということもあり、国王ととある女性の出逢いから結ばれるまで、という意味では良い作品だと思いますが、ポンパドゥール夫人の生涯という副題にはふさわしく思えないので星3つです。ぜひ、続編を出していただきたいです。
    いいね
    0件
  • 【新装版】花とロココのメモワール

    猪狩そよ子

    大好きなロココ!ポンパドゥール夫人の生涯
    2025年6月10日
    ポンパドゥール夫人についての漫画や小説は数多くありますが、筆頭侍女のニコル・デュ・オーセ夫人のことは初めて知りました。2人の友情も素晴らしい!他の配信サイトで読んで、再びこちらで読めるのが嬉しくなって一気に購入しました。
    ……が、12巻でいったんストップなのが悲しいです。。泣 他の作品が優先なら同時に書かないで〜って言いたくなってしまいました、、私も子育てしている身なので大変なのは身に染みていますが、連載再開が数年後とのことなので首を長くして待つことにします…
    未完の作品にならないことを祈っています。
  • 虹の伝説

    原ちえこ

    私にとって原ちえこ作品の代表作!
    2025年3月1日
    母が文庫版を持っていたので、幼い頃から読んでいました。いまも大好きな作品で、定期的に読んでいる大好きな作品。『フォスティーヌ』と並ぶ代表作だと思っています。『虹の伝説』と『フォスティーヌ』は数十年後に番外編を書かれていますよね。絵柄はかなり変わっているものの、孫世代を描いた『グリュン・グラウの伝説』も大好きです。
    幼い頃に遊んだフィンとアド。引き離されたにもかかわらずお互いはずっと想いあっていたなんて素敵ですよね。カールはカールでいいんだけど、やはりお互いに命をかけて守ることができるフィンとアドの関係性が大好きです。アドの妹、オリガとローデも可愛くて好きです。オリガに関しては番外編があって、カールのその後も読めるので、ぜひウェブコミックにしてほしいです!ぜひ!!
  • ガラスの仮面

    美内すずえ

    小さい頃から母も私も大好きな作品
    2024年9月2日
    母の影響で漫画好きになった私は、もちろんガラスの仮面も影響されました。当時は雑誌のような愛蔵版(短編のホラー作品も収録されているやつ)を読んでおり、中学の図書室には文庫本がありました。
    高校生の頃に間に待った続刊が発売され、ようやく紅天女に入った!物語が終わろうとしてる!とワクワクしながらコミックスを買い続けました。
    最新刊の49巻が発売されて、その頃は「半年後に50巻発売予定!」って予告があったような気がするのに、いつまで経っても発売されないなあ…と思っていました。それからあっという間に早10年以上…娘の私ですらアラサー突入です。母は還暦近いです。この作品、母が小学校低学年くらいのときに始まった作品なのに。

    LINEマンガで全話無料やっていて、学生以来久しぶりに1巻から一気に読みました。全話無料が終わってしまったので、続きが気になって残りはこちらですべて購入。最新刊が発売されてから一気読みしたのはこれが初めてかもしれません。
    紅天女の試演どころか紫のバラのひととようやくご対面!すごくいいところで終わっていたんですね。こんないいところで中断しているのが本当に悲しい…もう小説でもなんでもいいです、プロットでもラフ画でもいい。続きが知りたいです、読みたいです
    宗教だか介護だか美内先生にも事情があるのはわかりますが、とりあえず続きを読みたいです!!お願いします!!
  • 1/2エンゲージ【マイクロ】

    宮脇ゆきの

    昔からだいすきな作品!
    2021年10月21日
    宮脇ゆきの先生の作品は小さい頃から大好きでした。ちょうど「Cafe de ロマンス」の頃からお小遣いでちゃお本誌を買えるようになって、そのままちゅちゅも宮脇先生目的で購入。コミックスはすべて、いまでも大事に持っています。「Bitter Trap」のあとちゅちゅが休刊になり、先生は療養のためどこかの雑誌に移ることもなく、ずっとショックでした。先日先生の公式Twitterを見つけ、お元気な姿を拝見できた時はどんなに嬉しかったか!!
    そんな先生の代表作1/2シリーズ。明姫と翔のカップルがかわいすぎて憧れで、またこうして読めることがとても嬉しい!コミックス未収録の作品も見られるとのことなので、マイクロだから少しお高く感じるけど配信を楽しみにしています♪
  • あの夜からキミに恋してた[comic tint]分冊版

    桜乃みか/ボルテージ

    久々に
    2021年3月5日
    高校生の頃、ボルテージの恋ゲームをたくさんやっていました。どんどん新しいゲームが発表されて、既存ゲームを大切にしてくれなかったり、似たような内容でつまらなくなってきたり、アプリ版の課金がガラケー時代の頃(月額版)と比べて割高だったりと、だんだんボルからは疎遠になっていたのですが、久々にこのコミカライズでボル作品に触れ、いい作品に出逢えたなと思えました。久々に100恋アプリ開いてやってみようかな。
    いいね
    0件
  • revenge~替え玉婚~【マイクロ】

    桃田紗世

    よかった!
    ネタバレ
    2021年3月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 完結おめでとうございます。毎月毎月楽しみに読んでいました。月子も美月も、それぞれの幸せを掴んでくれたのかなと思います。加賀美さんに関してはかなり驚きましたが、いい作品に出会えてよかったです!
  • 憂国のモリアーティ

    コナン・ドイル/竹内良輔/三好輝

    面白いし絵も綺麗!
    ネタバレ
    2020年7月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 普段少年漫画系は読まないのですが、モリアーティは絵も綺麗だし、私のすきな歴史物ということもあって大好きな作品です。最新12巻ではついに脅迫王 犯罪卿 探偵が揃い、最高の盛り上がりでした!次回最後の事件編が始まるということは終わりに近づいてる(?)のかと思うと悲しいですが、ライヘンバッハの滝での最後の戦いがどのように描かれるのかを楽しみにしています!アニメの情報も出ましたし、今後の展開が楽しみです。にしても、12巻表紙がやっと原作枠レストレードなのに、本編にまったく出てこなかったのはかわいそう笑
    いいね
    0件
  • バスカヴィル家の政略結婚(コミック) 分冊版

    貴里みち/柴崎ふじ子

    完結してからイッキ読みした方が
    ネタバレ
    2020年5月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1話の冒頭、初めて会ったはずの男性がかつての婚約者に似ているーーというところから物語は始まり、その婚約者グヴィンの話に遡ります。家族を殺されその真相を探ろうとしているグヴィンに、自分の能力を使って協力する…という展開。

    現時点でまだ7話しか出ていないからか、話は全然進まず過去の話のままで、物語冒頭の男性の話には戻っていません。
    ある程度話が進む(過去編が終わる)or完結してからイッキ読みした方が絶対面白いと思います。
    ミステリー好きな人にはおすすめ?なのかな?
    いいね
    0件
  • 青のオーケストラ

    阿久井真

    面白いけど…
    ネタバレ
    2020年5月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校オケを題材にした作品なので、吹奏楽部とは違う楽しみがあります。私自身、それなりに有名な高校オケで演奏していたので、あの頃を思い出します。

    でも、吹部にはコンクールはあるけどオケにはコンクールないし、オケなのに弦にしか焦点が当たらないのが残念。
    メインキャラがみんなVnだから分かるっちゃわかるけど、それなら弦楽部でいいかなという感じ。
    弦はセク練もないのかな???

    まだ2巻までしか読んでない上での感想ですが、Hrをやっていたので、ぜひ管楽器のひとたちも見たいなあと思います!

    ちなみに私は、高校3年の引退のときの定演ではチャイ6(チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」)を吹きました!いつか自分の演奏した曲が出てこないかなあという楽しみもあります♪
    いいね
    0件