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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • DYS CASCADE

    中川海二

    マダミス好きは、買う前にこのレビューを
    ネタバレ
    2024年8月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 広告から無料分の一巻を読み終え、そのまま即座に購入しました。その時に私が感じていたのは、アナザヘヴンやSPEC、沙粧妙子を見ようとした時に感じたのと似たような期待です。そしてその期待は見事に裏切られました。描かれていた主題と、私が期待した物は、余りにもかけ離れていました。作者が書きたいのはマダミスではなく、マダミス内で描き飛ばされてしまいそうな普通の人々を丁寧に拾っていく事だと思えます。マダミスはその為の舞台であって主題じゃないような。マダミスとしてエンタメ消費してしまうには、ちょっと良心的過ぎます。

    事件は不可解でセンセーショナル、主軸二人だけで既に魅力的なキャラクター、特に一巻の展開は凄まじく良い引きを持っています。マダミス好きとしてたまらなく惹かれました。しかしこれらの引きは、その後に描かれるどこかにいるかも知れない普通の人々を描いた人間ドラマにこそ効いてきます。

    完結してもカタルシスはありません(主題からしたら、無いことにこそ意味がある気がします) 私と同じマダミスを期待をした人に同じ轍は踏ませたくないというか、猟奇殺人を軸に翻弄される人々のドラマを読みたい人にこそ届いほしい。邦画の「怒り」が好きな人は、ちょっと向いてるかもしれません。

    マダミスじゃなく人間ドラマと知ってて読んだとしたら、傑作にはいま少し感は否めませんが、とても良い作品だと思います。犯人には妙に生っぽいリアルさを感じ、その生っぽさに対して淡々と描かれるマンガが、たまらなく虚しくて遣る瀬無くて、そしてどこまでもどこまでも日常だったのが余りにも苦しかったです(褒めています)。
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  • 兄の元カレとする恋は【電子単行本版/限定特典まんが付き】

    斧原ヨーコ

    唐突さを感じた人は二周目がより楽しめます
    ネタバレ
    2024年8月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まず、帯の「チャラ男リーマン×ウブで一途な大学生の救済ラブ」は一旦忘れて読んでください。チャラ男とは別種だし、ウブはともかく一途さの強調が必要な物語でもないです。 最初、
    作中の「愛してる」が唐突に感じましたが、二周目で藤森(攻)にとって英里くん(受)がこれまでのワンナイト相手とは違う存在、恋に落ちてく様に気が付きました。また、英里くん(受)が言ってたように、藤森は大げさな言葉を使いがちで言葉の軽いように見えましたが、話の終わる頃には、それが藤森にとっては大げさでもなんでもないとても自然で当たり前な言葉だった、と気付かされます。
    藤森は真の意味で自己肯定感の高い男です。そして悩んで落ち込むことがあっても、傷付くことがあっても、決して闇落ちはしない、誰かを恨んだり傷付けようとはしない、そんな光属性の男です。そしてそんな光属性っぷりが、時にコミカル、時に爽やかで、ともすれば暗くなりがちなテーマにも関わらず、スッと読み進められます。
    若いように見えて、様々な経験からしっかり大人になってしまってる藤森に対し、英里くんは瑞々しい程に青く若いです。高校生ほど幼くない、けれど社会人ほどスレてない。そんな大学生らしい、とても愛されて育ったのだろうと思える素直な青さです。そして、若さだけでは説明できない不思議な色っぽさがあります。それ拝めただけで、充分読む価値ありました(笑)

    そして最後に。正直、直輝には「子供が欲しいなら付き合うな」と思っています。美味しいとこ取りで、この野郎💢とも思っています。ただ、それはそれとして直輝は、生涯で一番愛したのは藤森だったんだろうな、とも思っています。自分の不誠実さ非道さがわかってるから、そのケジメとして、完全に連絡を絶ち、夢でさえ愛してるとは言わなかったんだと気づきました。きっとどうしようもなく藤森に惹かれ付き合ってしまったし、子供を諦めるかどうかも悩んだんだろうなと。そう考えると、元カノへの過剰な程の愛情表現は、恋愛的にも愛そうと必死だった結果で、相手を騙してる事への贖罪でもあったのだろうと思え、藤森といた頃のマメじゃない直輝は自然体で、思い合い幸せだったんだろうと感じています。 重い内容のハズなのに、とても爽やかで軽やかで、だけどいろんな思いがしっかり凝縮されてる、まるで映画みたいな一冊でした。
  • おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中!

    晴田巡/荒瀬ヤヒロ

    両片思い?と思いながら二周目を読むと……
    ネタバレ
    2024年7月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 広告からきました。最初は「吹っ切れ令嬢と報いを受ける冷酷クズな婚約者」という感覚で読み始めました。それが途中から少しずつ、(あれ?本当に吹っ切れてる…?)(ただのガキだったか……)ってなって、裏表紙の両片思いを見てから二周目読んだら、これはただのザマァじゃ終わらないぞと、この先のニコルの変化や報われてく流れ、そして愛を取り戻そうとするケイオスの阿鼻叫喚と艱難辛苦の日々が楽しみになりました。


    まずニコル、すごく健気で、でも人並みに拗ねたり女の子で、とても好感が持てます。特に諦めてからの日々、心から1人を楽しみ、自由に好きなことに邁進してく姿が気持ちがいいです。同時に、モノローグの端々にケイオスへ期待の残滓が見えたり、“ケイオスの事はどうでもいい”的なセリフの際に浮かべる笑顔が張り付いた感じだったり、どこかに揺れる気持ちが残ってる感じもして、元サヤでもサヨナラでもいいから、ケイオスには恥も外聞もなく可哀想なくらい愛を捧げまくっていただき、ニコルを完全にスッキリさせたいです。


    そしてケイオス、ただのガキですね笑。恋愛情緒が7歳のまま相手の好意にあぐらかいちゃったから(ニコルが健気な良い子だったのが更に助長したんでしょうね。ロベリアじゃこうは行かなかったはず笑)


    ケイオスにはしっかり頑張ってもらいたいし、最後の最後の最後には結ばれて尻に敷かれてほしいですが、そこに至るまでに、ニコルに思う存分スルーされ、生徒会にビシバシやられ、親衛隊カップルにはボコボコにされて、周りにもガンガン責められ、焦ってヘコんで嫉妬に悶え泣いて叫んで振り回されまくりながら、ニコル以上の健気さで愛を見せて欲しいです。


    また、脇役もいい感じで、王女様がいわゆるお姫様じゃなく生徒会メンズと同じスタンス(だから昼食の件に気付かなかったのも何か納得できました)なので、作中では2人の仲を引き裂いた美しい姫がいるのに、読者目線だとケイオスにダメ出しするイケメン友人が3人って構図になるのがスッキリに拍車をかけてます。


    ただザマァで終わらせるにはもったいない2人です。これからのケイオスの地獄の日々に期待したいと思います笑。
  • 王太子様、私今度こそあなたに殺されたくないんです! ~聖女に嵌められた貧乏令嬢、二度目は串刺し回避します!~

    おしばなお/岡達英茉/先崎真琴

    話もだけど、服が素敵。
    2024年6月2日
    原作も読みくらべて、原作の筋や良さを残しつつもエンタメエッセンスが効いてて楽しみやすい。やり直しの物語に友情と恋愛がバランスよく絡んでくのが心地良い。
    それに、とにかく出てくる服が良い。ドレスはもちろん、制服も私服も寝間着もどれも素敵。もっとたくさん見たい。
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