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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • マスターは恋を知らない【単行本版】

    あまきいお

    心温まるストーリー
    ネタバレ
    2025年8月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 自分は最後がハッピーエンドでもそこに行くまでの険悪なライバル関係が暫く続く作品は苦手なので、この作品では最初にちょっと対抗しているだけで距離が縮まる展開が早かったのが良かった。阿久津は最初からマスターのことが好きなのは丸わかりでマスターも気にしているのが明確なのも安心して読める。ちょっと心配になる場面はあっても全体的にほんわかしたムードの作風の作者さんなので、ほっこりしたいときに読むのに良い作品です。
    またこの作者さんはキャラクターも話の部分部分も細かいところまで気を配って描かれていて完成度高いと思います。
    16ページの小冊子は短いけれど後日談として読み応えありで買って損なし。
    それなのに何故星5でないかというと、これはこの作品に限らず他にも沢山あるのでここに書くのはちょっと気が引けるのですが。。白人と東洋人のハーフorクオーターで金髪碧眼は現実世界では科学的にほぼ確率ゼロなのに登場しているのにああまたかと思わざる得なかったから。。黒眼の東洋人の遺伝子と碧眼の白人の遺伝子のマッチングで普通産まれるのは黒目か茶色の目の子です。奇跡的に稀に碧眼、緑、ヘーゼルなどの色の眼の子が産まれる可能性はゼロではなくとも通常あり得ず、髪色も同じく、なのに日本の漫画ではいとも簡単にハーフの子を金髪青い眼にするパターンが余りに多すぎて最近ちょっとげんなり。自分は昔大学(欧米)の選択科目で取った人類学のクラスで学んだ以来常識だけど知らなければ仕方ないと思いつつも現実離れし過ぎていて作品に入り込めない面があるので日本の漫画家さん達に、白人x東洋人では金髪碧目の子供は生まれない!と知ってもらいたい。しかもこの作品ではクオーター、その場合は可能性は0なので。その部分だけ引っかかってしまったので星4でした。
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  • 海の天辺

    くらもちふさこ

    30年以上前の作品と意識→良作と思う
    ネタバレ
    2025年8月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーの流れ方、キャラクターの構成、セリフ、画.. 全体的完成度に於いては他くらもち作品と同じく素晴らしいのですが、今の時代に読み返すとやはり22-23歳の成人男性と14-15歳の中学生という設定は違和感を感じざるを得ません。
    ただこの作品が描かれた1989-1990年は現代より成人と未成年の恋愛は社会に容認されていた時代で、似たような題材のテレビドラマがあったり、この作品でも一瞬河野の友達による冗談のセリフで出てくるようにロリータコンプレックス=ダメという概念はあっても今のように完全にアウトだという声は殆ど聞かれなかった時代。
    世界的にも正に同時代、15歳のフランス人の娘と32歳の中国人の情事が描かれたフランス・アメリカ・英国の合同制作映画作品(L’amant: 邦題「愛人」)が発表され日本含めまあまあヒットしたりと、やはり今ではありえない世情だった。なので当時の感覚ではこのくらもち作品も決してアウトではなかったと思われる。
    それから30年以上経った今の世間的感覚で読んでしまうと、いくら最後の一線は超えないとはいえ、河野が最初からシーナを特別視していたことが伺えることや、物語の後編では抱きしめたりキスまでしてしまうシーンなどは、ただ倫理的にアウトだと私も含め拒絶感、若しくは複雑な気持ちになってしまう、のは仕方ないというかある意味当たり前の感覚だと思う。しかしこれが30+年前だったら、例えその時自分が大人だったとしてもきっとそこまでの疑問は持たなかったのでは、というのが大人になって読み返した私の感想。
    また、他のレビューにもあるように「せめて高校生だったら」という思いは私も読み進むにつれて最初は思ったけれど、すっかり忘れていた最後のシーンとシーナの回想を読んで、何故くらもち氏が主人公を中学生にしたのか、中学生でなくてはいけなかったが分かった。初恋もまだの15歳人魚姫をテーマにしたストーリー、作中で度々駄々をこねるシーナの子供っぽさがなければ、初恋の純粋さと真っ直ぐさは描けなかった筈。
    当時この作品が発表された時のくらもち先生のインタビューがあれば読んでみたいと思うと同時に、この作品を読み返して、様々な角度から人間模様と恋愛模様を描き出せるくらもちふさこの才能に改めてすごいと思った。
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  • はいからさんが通る 新装版

    大和和紀

    Best 漫画 of my 少女時代
    2025年5月27日
    コメディ超の壮大なラブストーリーで「はいからさんが通る」に勝る少女漫画は未だないと言える程、少女時代から大好きな漫画。80年代に再放送されていたアニメでファンになり、その元祖アニメ版の尻切れトンボでよくわからない結末に納得できず単行本をまとめて買って読破したのが小学校5、6年の時。あの時の「お小遣い貯めて買ってよかった!」満足感は今でも覚えてます。
    少尉は他の多くの当時の乙女がそうだったように外見内面とも自分の理想の男性像となり、何十年もたった今でも映画や小説などで好きなキャラクターと似ていると気づくことがあり永遠に影響受けたようです (笑)
    この漫画で書かれた日露戦争とラリッサの話は子供の私がロシアに興味を持つきっかけにもなりました。その後池田理代子氏の「オルフェウスの窓」でロシア歴史好きに拍車がかかるのですが、きっかけは「はいからさん」。欧米に移住したあとに出会ったロシア系の友人達といまも続く交友関係の基盤ともなってくれたといっても過言ではないくらい。
    大和和紀先生は「はいからさん」だけでなく他にも多く大陸を超え他文化を跨いだすごく雄大で浪漫のあるストーリーを描いてくださったので、その一つ一つに今も感謝しています。「レディミツコ」や「ヨコハマ物語」はまだ子供の時に異国異文化異言語の国に移住した自分の心の支えにも時になってくれました。そして紅緒を始め、それらの壁や境界線を超えていく主人公の女性たちはただ強いだけでなく優しい。大和先生が描き続けてくれた、強く優しい女性達は自分もこうでありたいと今も様々な民族、国、文化の人々と交流するにあたり、心に思うことです。
    そして如月さんのように厳格で人間味のなさそうな嫌われキャラも、お定さんのようにホラーな外見と変人な性格のキャラも、少尉の頑固者のお祖父さんも、皆憎めず愛すべき人たちと思わせてくれるのも「はいからさん」の凄いところ。どんな人もぱっと見ではわからない面や背景があるのかもしれない、見た目や限られた情報で簡単に人をジャッジしないことの大切さ、それさえ私は「はいからさん」から大事な成長期に学んだと思います。
    こうやって回想しながらレビューすると、少女時代の漫画ではオールラウンドでベストワンかも。50年程経った今も名作。是非これからも色んな人に読んで欲しい。
  • 私のことを憶えていますか【タテヨミ】

    東村アキコ

    感動
    2025年5月27日
    東村アキコさんの作品は私的には読んでる間は斬新で面白い、でも登場人物達の表現力が強すぎて一度読めば十分というパターンで今迄来てましたが、ここに来て初めて読み返したいと思う作品です。
    作者がずっと描きたかった物語で描いている幸せだった、と後述にあり納得しました。作者の愛が伝わってくるとても素敵な作品。
    深く心に響く、でも東村流でちゃんと笑わせてもくれるという絶妙なバランス。こうちゃんとお兄さんの生い立ちのシーンやその後の下りで号泣しました。東村アキコ氏の作品で号泣とは思ってなかったよ(笑)
    可能であればまたこのような心打つラブストーリー&人間ドラマを描いて欲しい。
    めちゃオススメです。
  • 美しい彼

    凪良ゆう/葛西リカコ

    面白いけどあくまでファンタジー
    ネタバレ
    2024年11月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 長編ですが内容はライトノベルなので軽く読めて一巻から購入して全部読みました。
    最新巻まで読んでの正直な感想は、、強烈に個性と我が強い主役の二人が近づいていく過程と彼らを取り巻く面白い登場人物達はとても興味深く楽しく読めるんですが、清居と平良がお互いとの、またその他の人達との人間関係を通して葛藤する面での心理描写は上手い反面、彼らに外野から起こる様々な事件の本人達への精神的な影響は全く考慮されていないようで、普通ならトラウマになる出来事からいつも二人ともすぐ立ち直って前に進んでいるのが現実味がなさ過ぎて、それが大きなマイナス要素。
    清居の誘拐事件も、最新巻の平良のニア生き埋め事件も、、どんな鋼の精神でも人間だったら必ずある程度はトラウマになって回復に時間と労力が必要になるレベル。作者さんは人間関係そのものからくるストレス、傷、ショックなどが人にどのように影響するかは熟考されていても、ストーカーや大事故など外的時事からくるショックも人の性格形成と人生に大きな影響を及ぼすことを余りわかってないのか敢えて考慮していない様子、だから事件後の本人の状態の描写がいつも殆どなく毎回あっさりと終わっているんだと最新巻まで読んで分かりました。
    ストーリーを盛り上げる為、主役の二人を近づける為、成長させる為、Etc… の事件性が必要なのはわかるけど、とんでもない事件を実際に持ってくるならちゃんとそこも後々の影響まで描いてこそキャラクターもストーリーも深みが出るのでは。でも「美しい彼」シリーズではそれはないと最新巻でいとも簡単に平良が事故から復帰しているのを読んで確信しました。ファンタジーとして面白く二人の行く先を知りたいという思いはあるのでこの先も読んでいくつもりですが、今後は物語の部分的浅さにがっかりしないためにもあくまで現実とかけ離れたファンタジー娯楽と認識して読んでいこうと思います。娯楽としては星5、本当の小説としては2.5、全体的な評価は3-3.5。
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  • アフター・ミッドナイト・スキン

    にむまひろ

    主人公の女性化により途中で断念
    ネタバレ
    2024年1月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄が綺麗なのは勿論ストーリーも上手く出来てる。よくあるのが一話ごとの終わり方がやり過ぎ感があって疲れるけど、この作品は毎回終わり方がうまい。そして何よりずっと片想いされてて溺愛されてるのに気づかない主人公がどんどん上司に惹かれていき2人の関係が深まっていくのを見るのが幸せな気持ちにさせてくれる。久しぶりに長編で良いBLに出会えたのに感謝。続きが楽しみ。一点だけ批評するとすれば、他レビューにもある通り後の巻になるにつれ主人公の絵柄が女化していくのは残念。他の作者でもよくあることだけど、受けが素直になったり甘える姿を書いてく間に女性の作者自身の正に”女”性が無意識のうちに投影されるのか、と思わざるを得ない。創作作業ではそういう自然に出てくる部分をコントロールすることは難しいと思うけど、ファンタジーとはいえやっぱり男x男の話なので、最初から片方がトランスセクシュアルや男の娘の設定でもない限り、出来るだけ女化はしないようにして貰えたら嬉しいなとは思う。
    [追記: 4巻まで読んでレビューした上記のその後の、5巻以降も読んでの感想。虎谷君のキャラは絵柄に限らず完全に女の子。もはや1巻とは別人格かもしれない。セリフや振る舞いがこのキャラは女の子と思えばしっくり来るけど、男性と思うと余りに不自然すぎて全然ストーリーに入っていけなくなりました。BLはストーリーによってはファンタジーでいい時もあるけど、一貫性がないのは自分は受け付けられないのでもう読まないと思います。絵が上手いし3巻くらいまではほんとに良かったので残念です。作者は女の子のメンタルの主役を描きたいのなら少女漫画に転身したらいいと思います。
  • スイートハート・トリガー3【通常版/単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    ニャンニャ

    American gays
    2023年2月26日
    ニャンニャ先生の作品全部読んでます。描いて下さるアメリカのLGBTQライフ&キャラクター達が、良くあるなんちゃって外人BLではなく、現実的で非常に的確に描写されていて、毎回新しい作品を読ませて頂く度に感心と感謝です。出て来る英単語のスラングも語弊なくちゃんとそのままの意味で作品に組み込まれているし、これらのリアルさは何処から来るのか?と毎回思います。自分はLGBTQのコミュニティの人ではないですが、育ったアメリカでそのコミュの友達や知り合いが普通に結構います。ちょっと調べてみたところ韓国人の方のようですが、韓国系アメリカンのバックグラウンドがあるのか?私のように北米で育った方なのかな?
    ストーリーも毎回新鮮で、実際こういう子/人はいる!と思える現実味があるので、毎回楽しみに読ませて頂いています。
    Sweet Heart Trigger series は長編だったのもあって特に読み応えがありました。面白いだけでなく、それぞれのキャラの心理描写も巧みで非常に完成度高い作品なのではと思います。人間誰しも持つ明るい部分と闇の部分両方もしっかり描かれていて素晴らしい。
    今スピンオフが単話配信されてますが、私はコミック派なので先生を応援しつつ出るまで楽しみに待ってようと思います。 いつも新鮮で読み応えある作品ありがとうございます!
  • いつまで代わりでシましょうか【単行本版】【電子限定特典付き】

    成瀬一草

    買って正解
    2023年1月5日
    同じ作者さんの作品をほぼ全部読んでますが今迄で1番よかった。確実に絵が上手くなってる上、コマ回し、セリフ、登場人物の心理描写なども全体的にきめ細やかに、深くなってる。個人的には攻めがドンピシャリだったのもあり、すごく楽しんで読めました。主人公も魅力的なキャラで、ストーリーも上手い。買って損なし。ありがとうございました。
  • ワリキリ

    中川カネ子

    続編希望
    ネタバレ
    2022年2月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 今迄読んだbl作品の中でトップ5。余りの絶妙感とバランスの良さに未だ何度も読み返せずにいられない現在は1位かも。一巻で素晴らしく上手に完結してますが、ストーリー描写とキャラクターが皆良すぎて、もっとみたい。一巻程のヤバいドキドキハラハラ感は丸く収まった後は描かれないかもしれない代わりに、この先行哉が社会人としてもっと大人になってカッコよくなってく過程や、シュウはシュウで恋人感覚を慣らしてくに連れて行哉が更にメロメロになる可愛さ増しの変化とか、終わった時点で転勤先にいるシュウと研修でちょっとだけそこに来てる行哉は暫く遠距離するのか東京に戻るのかその流れ、実質二人の最終的なキューピッドとして最高にいい味を出してる古川とのその後の絡みも見てみたいし、新しい章の可能性はいくらでも想像できちゃうので、是非続きを描いて欲しいです。作者さんとしてはここまで完成度の高い作品を描かれたので続きは書く予定はないのかなというのが最初に読んだ時の印象ですが、読み返すのを重ねる度、もっと2人をみたい!という思いが増すばかりです。是非、続編を❤︎
  • そんなに言うなら抱いてやる【単行本版】

    にやま

    めちゃ面白い
    2020年8月22日
    最近読んだBl作品の中で1番面白かった!セリフやコマ、脇キャラも細かいところまで気が利いてて、完成度非常に高いです。あと、にやまさんの作品は他もほぼ読んでて皆いいのですが、今迄のものは作画が自分的にはちょっと男臭すぎてそこが苦手でした。それがこの作品は綺麗めに変わってて、更に楽しめました。次回も期待してます!

    追記: 続編決定!との嬉しいニュース、にやま先生のツイッターで見ました。めちゃ楽しみ 😄
  • 喪服の花嫁

    芽玖いろは

    Iroha先生の作品
    2019年9月9日
    は当たり外れない。全部読ませて頂いてますが、どの作品も、個性的で魅力的なキャラクター、巧みな心理描写、引き込まれるようなセリフ、ストーリー性が深く独特なプロット、美しい絵、切なくさせる雰囲気、、に溢れていて、何度も読みたいと思わせてくれます。ただ今回のは切ないを通り越した病的な暗さが垣間見えて、果たして楽しんで読めるのか、、と一瞬購入を躊躇いました。結果問題なし。救われなさそうな二人がしっかりお互いを通して救われていくその過程が見事に描かれていて、実際の絡みが少なくてもこの物語はそれでいい、と最後には疑問なく思わせてくれました。主人公のくるくる変わる表情だけでも十分愛が伝わってきます。やっぱり買って良かった。