フォロー
0
フォロワー
1
総レビュー数
11
いいねGET
16
いいね
582
レビュー
今月(10月1日~10月31日)
レビュー数0件
いいねGET1件
シーモア島


投稿レビュー
-
-
Best 漫画 of my 少女時代2025年5月27日コメディ超の壮大なラブストーリーで「はいからさんが通る」に勝る少女漫画は未だないと言える程、少女時代から大好きな漫画。80年代に再放送されていたアニメでファンになり、その元祖アニメ版の尻切れトンボでよくわからない結末に納得できず単行本をまとめて買って読破したのが小学校5、6年の時。あの時の「お小遣い貯めて買ってよかった!」満足感は今でも覚えてます。
少尉は他の多くの当時の乙女がそうだったように外見内面とも自分の理想の男性像となり、何十年もたった今でも映画や小説などで好きなキャラクターと似ていると気づくことがあり永遠に影響受けたようです (笑)
この漫画で書かれた日露戦争とラリッサの話は子供の私がロシアに興味を持つきっかけにもなりました。その後池田理代子氏の「オルフェウスの窓」でロシア歴史好きに拍車がかかるのですが、きっかけは「はいからさん」。欧米に移住したあとに出会ったロシア系の友人達といまも続く交友関係の基盤ともなってくれたといっても過言ではないくらい。
大和和紀先生は「はいからさん」だけでなく他にも多く大陸を超え他文化を跨いだすごく雄大で浪漫のあるストーリーを描いてくださったので、その一つ一つに今も感謝しています。「レディミツコ」や「ヨコハマ物語」はまだ子供の時に異国異文化異言語の国に移住した自分の心の支えにも時になってくれました。そして紅緒を始め、それらの壁や境界線を超えていく主人公の女性たちはただ強いだけでなく優しい。大和先生が描き続けてくれた、強く優しい女性達は自分もこうでありたいと今も様々な民族、国、文化の人々と交流するにあたり、心に思うことです。
そして如月さんのように厳格で人間味のなさそうな嫌われキャラも、お定さんのようにホラーな外見と変人な性格のキャラも、少尉の頑固者のお祖父さんも、皆憎めず愛すべき人たちと思わせてくれるのも「はいからさん」の凄いところ。どんな人もぱっと見ではわからない面や背景があるのかもしれない、見た目や限られた情報で簡単に人をジャッジしないことの大切さ、それさえ私は「はいからさん」から大事な成長期に学んだと思います。
こうやって回想しながらレビューすると、少女時代の漫画ではオールラウンドでベストワンかも。50年程経った今も名作。是非これからも色んな人に読んで欲しい。 -
感動2025年5月27日東村アキコさんの作品は私的には読んでる間は斬新で面白い、でも登場人物達の表現力が強すぎて一度読めば十分というパターンで今迄来てましたが、ここに来て初めて読み返したいと思う作品です。
作者がずっと描きたかった物語で描いている幸せだった、と後述にあり納得しました。作者の愛が伝わってくるとても素敵な作品。
深く心に響く、でも東村流でちゃんと笑わせてもくれるという絶妙なバランス。こうちゃんとお兄さんの生い立ちのシーンやその後の下りで号泣しました。東村アキコ氏の作品で号泣とは思ってなかったよ(笑)
可能であればまたこのような心打つラブストーリー&人間ドラマを描いて欲しい。
めちゃオススメです。 -
-
スイートハート・トリガー3【通常版/単行本版(電子限定描き下ろし付)】
American gays2023年2月26日ニャンニャ先生の作品全部読んでます。描いて下さるアメリカのLGBTQライフ&キャラクター達が、良くあるなんちゃって外人BLではなく、現実的で非常に的確に描写されていて、毎回新しい作品を読ませて頂く度に感心と感謝です。出て来る英単語のスラングも語弊なくちゃんとそのままの意味で作品に組み込まれているし、これらのリアルさは何処から来るのか?と毎回思います。自分はLGBTQのコミュニティの人ではないですが、育ったアメリカでそのコミュの友達や知り合いが普通に結構います。ちょっと調べてみたところ韓国人の方のようですが、韓国系アメリカンのバックグラウンドがあるのか?私のように北米で育った方なのかな?
ストーリーも毎回新鮮で、実際こういう子/人はいる!と思える現実味があるので、毎回楽しみに読ませて頂いています。
Sweet Heart Trigger series は長編だったのもあって特に読み応えがありました。面白いだけでなく、それぞれのキャラの心理描写も巧みで非常に完成度高い作品なのではと思います。人間誰しも持つ明るい部分と闇の部分両方もしっかり描かれていて素晴らしい。
今スピンオフが単話配信されてますが、私はコミック派なので先生を応援しつつ出るまで楽しみに待ってようと思います。 いつも新鮮で読み応えある作品ありがとうございます! -
-
-
Iroha先生の作品2019年9月9日は当たり外れない。全部読ませて頂いてますが、どの作品も、個性的で魅力的なキャラクター、巧みな心理描写、引き込まれるようなセリフ、ストーリー性が深く独特なプロット、美しい絵、切なくさせる雰囲気、、に溢れていて、何度も読みたいと思わせてくれます。ただ今回のは切ないを通り越した病的な暗さが垣間見えて、果たして楽しんで読めるのか、、と一瞬購入を躊躇いました。結果問題なし。救われなさそうな二人がしっかりお互いを通して救われていくその過程が見事に描かれていて、実際の絡みが少なくてもこの物語はそれでいい、と最後には疑問なく思わせてくれました。主人公のくるくる変わる表情だけでも十分愛が伝わってきます。やっぱり買って良かった。