いづるさん

ストーリー良し、絵良し、テンポ良し、そしてキュン度は最高潮！
とにかく2人が可愛くてたまらない。
セ◯レから始まるすれ違いと勘違いのラブコメなのに、読み終わったあとの多幸感がすごいです。
とにかく大大大好きな作品です。

BLアワードのソムリエ賞入賞をきっかけに1巻を手に取りましたが、まだ完結していないのにすでに名作の予感しかしません。
というか、ソムリエ賞って本当にハズレがないですね。今回もドンズバリの当たり作品でした。

人間描写がとにかく丁寧で、ぐいぐい引き込まれます。BLではノンケが男を好きになる過程が描かれることが多いですが、この作品はその心の動きをリアルに、そしてじっくり描いていて説得力があります。

これからどんな展開になるのか本当に楽しみ。ただ次巻はまた1年後……待ち遠しいけれど、楽しみに待ちます！

由紀×真冬、秋彦×雨月といった最終的に結ばれるカップルよりも、むしろ結ばれない(由紀に関しては結ばれないという表現は違う気もするが)関係の方が圧倒的にお似合いに感じてしまう私⋯。
物語全体を通して、そちらの組み合わせの方が熱量が高く、互いに深く想い合っていることがひしひしと伝わってきました。

その後に描かれる立夏×真冬、秋彦×春樹の関係も悪くはないのですが、以前の関係性を超えられない、どこか熱量が足りない印象が拭えません。
これは何よりも、雨月と由紀というキャラクターがあまりに魅力的で、存在感が突出していることが大きいのかなと。

バンド描写においても同様で、ギヴンよりもsyhの方が圧倒的に魅力的に描かれており、作者が“魅力的に描く”ことに成功している分、さらにその先、それを超える物語まで見せてほしかったと感じます。

とはいえ、セリフ回しや感情の揺れ動きはとても美しく、胸を打つシーンも多く盛り込まれていたのは確か。表現力の高さ、そしてその美しさには圧倒された。これほどまでに感受性豊かに、一人の心情を痛々しいほど読者に刺さる形で描けるからこそ、惜しい作品だと感じてしまう。

なお、賛否が分かれている柊mixについては、個人的には好きな内容。
過去編をうまく補完しながら描いてはいたんですが、あまりにも主要キャラ、特に立夏の存在感が薄くなってしまっていたので本編よりもスピンオフとして楽しむ方がしっくりくる内容でした。

恋愛漫画を読んでも普段は自分の恋愛と重ねたりしないタイプなのですが、この作品はあまりにもリアルで、思わず自分に置き換えて読んでしまいました。

過去に苦い経験をした人や、復縁を経験したことがある人には特に刺さると思います。それくらい登場人物の気持ちが生々しく描かれていて、どちらにも強く共感できました。

別れたくて別れているわけじゃない。
その葛藤や揺れる心情が痛々しいほどに伝わってきて、けれど確かにそこには愛がある。言葉にしきれない想いが詰まっていて、こうした困難を乗り越える恋愛は人を強くするのだと、続巻を読みながら改めて感じました。

あまりこういう出会い方で恋に落ちる作品にはハマらないのですが、何故かこの作品はドンピシャに刺さりました…そもそもヤる為の廃屋が路地裏にあったり、攻めの職業がギャンブラーといった非現実な設定ではありますので、細かい部分は読み進めてくうちに気にならなくなる (笑)
というか近頃はリアルな作品も多い中、これは如何にもBLはファンタジー！っていう作品です。いやホント、清々しいほどファンタジーではありますが、垣間見るエロとの塩梅が絶妙！刺さる人には刺さる！

4巻読み終えて。高校生の恋愛にしては2人とも成熟しているというか、どこか達観しているようにも感じますが、不自然な衝突やいざこざが無いのでノンストレスで読めるのが良い。
1点だけ、最初天くんはヤリ〇ン？というか相手を選ばずに寝れる設定だったと思うのですが、そこはノータッチで進んでいくのかな…？と。りゅうじくんの事を思うと今彼がヤリ〇ンはショックを受けそうな気がして。まぁ触れなければいい話ではありますが、それであればヤリ〇ン設定はいらなかったのでは？と思いました。

1巻発売当初からかなり高い評価を受けてたこの作品。正直2巻まではつまらないとかいうワケではなかったけれど、元々ファンタジー系が苦手というのもあってかそこまでハマれず……ただ、作品そのものがとても丁寧で読みやすかったのもあり、とりあえず最後まで読んでみよう…くらいの気持ちでした。が、3巻から話が一気に加速し、同時に二人の関係性も深まるので幾度となく感情が揺さぶられます。いやぁ、3巻の引力が凄まじいたるや否や……。というかこの物語は話の作り込みも凄いですが、こんなにもスケールの大きい話だとは思いしなかったので、今では目が離せなくなった作品のひとつです。この先の展開が楽しみで仕方がありません。

この一言に尽きます。
まず、絵がとても綺麗。どうやったらこんな構図が描けるのだろう？と思わず唸ってしまうほど。特にエロシーンは見応えたっぷりです。
ストーリーは王道と言えば王道ですが距離感や心情がとにかく丁寧に描かれています。この作品からまさき先生の作品を作者買いするようになりましたが、この作品は自分は一番好きでした。