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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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  • 魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?

    手島史詞/板垣ハコ/COMTA

    魔王とポンコツの両立
    2025年3月9日
    タイトル通りに魔王が主人公で、話の内容もタイトル通りになっている作品です。
    良くも悪くもタイトル通りです。

    魔王がエルフの嫁に対しての接し方がわからずポンコツしてます。
    一方、タイトル通りに魔王ですから、それ以外はちゃんと魔王です。
    世間一般の持つ魔王というイメージがぴったり当てはまると思います。
    ポンコツ以外はちゃんと魔王してますので、普通に焼き払います。
    特に改心とか善人になるとか、魔王はそんなことしません。

    この落差、温度感を楽しむのがいいと思っています。
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  • Dr.STONE

    稲垣理一郎/Boichi

    最高の科学作品
    2025年3月9日
    人類が石化して人類だけが3000年の時間をスキップした荒廃した世界で様々なドラマを繰り広げる、科学を中心とした作品になっています。
    ただ、科学はあくまで話の要素であって、本質としては人間ドラマです。
    科学は人が生み出したものであって、中心は人で、これは作品の始めから続いていく作品の根幹となります。

    正直、何書いてあるかわからなかったり、ご都合主義極まれたり、そんな場面も多くありますが、そのあたりはどの作品でも大体言えることなので、科学がよくわからなくても、頭を使わずとも、楽しく読める作品となっています。
    登場人物がわりと読者の感想を代弁してくれる場面も多く、気になりません。

    そして、絵がきれいです。
    見やすい、読みやすい。
    漫画として非常に大切なことだと思います。

    私はアニメを観てハマり、漫画にも手を出したという順番でした。
    イメージもしやすいので、アニメ→漫画という流れでもいいと思います。
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  • 鋼の錬金術師

    荒川弘

    王道ダークファンタジー
    2024年2月29日
    体を失った兄弟が自分たちの体を取り戻すために冒険し、成長していく物語です。

    この作品のすごいところは、無駄がないところです。
    RPGでいうサブクエストのようなシーンも、本編に上手く、ふとしたときに絡んできます。
    また、人の感情や思考がものすごく丁寧に描かれていて、よくわからない意味不明なキャラ、なんてのは出てきません。
    登場人物は非常に多いですが、一人ひとりへの印象がしっかりと残り、好きなキャラがたくさんできてしまいます。

    有名作品たる理由が堂々とある、素晴らしい作品となっています。
    アニメもおもしろいです。
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  • NARUTO―ナルト― モノクロ版

    岸本斉史

    王道作品
    2024年1月23日
    やっぱり有名で長く続いた漫画というだけあって、とにかくおもしろいです。
    私は最近、初めて読んでハマりました。やっぱり人気作は人気作たるおもしろさがあります。

    構図がかなりアニメチックで、場面がすべて動いて見えます。慣れないと読みづらいところはあるかもしれないです。
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  • 正反対な君と僕

    阿賀沢紅茶

    付き合ってからのドタバタ日常
    2023年12月29日
    付き合ってから始まる物語です。
    付き合う前と後で、互いを思う感情に変化が生じ、どんどんお互いを知っていくという過程が、非常に面白い作品になっています。

    絵がなかなかに特徴的ですが、特に気になりません。
    コマの絵や文字のバランスがとても良く、読みやすい。

    主人公だけでなく、周りからの目線、周りとの絡みなどもたくさんあって、日常というものがとても表されていると思います。
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  • 氷結令嬢さまをフォローしたら、メチャメチャ溺愛されてしまった件

    愛坂タカト/Bcoca

    自分だけが知っているお嬢様の素顔
    2023年11月21日
    身分の格差や壁が明確な世界における、平民と貴族の恋模様。
    初めて自分を理解され、甘やかされ、ヒロインがポンコツになっていく様がとてもおもしろい。
    軽い文章で読みやすく、適度に切れるタイミングがあって、読むことが楽しい作品になっています。

    平民の生活、落ちぶれた生活を経験している、少し頭の壊れた主人公だからこその行動が盛り沢山で、その一つ一つに対しての感情移入のさせ方がとてもうまいです、のめり込めます。

    物語の構成がとてもオーソドックスで、こういう展開はやはりいいなと、改めて思いました。
    複雑な内容はなく、至ってシンプル。
    シンプルであるが故に楽しめる。

    あと、絵が可愛らしくてとても良いです。
    物語的にも合っていて、とても良いです。
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  • 恋愛相談役の親友♀に、告白されたことを伝えたら

    紫ユウ/ぶし

    ドタバタな鈍感主人公
    2023年11月21日
    恋愛を嫌悪する真面目系主人公が、その鈍感さを発揮してヒロイン達を振り回す物語です。
    恋愛相談役のヒロインのアドバイスにより振り回される主人公、その主人公に振り回される他2人のヒロインという構図がなかなかに面白かったです(相談役ちゃんが振り回す意図はない)。

    登場人物全員がまったく思い通りに物語を進められないあたり、いろんな人がいろんな人によって振り回されています。
    最近のラブコメにありがちな、ヒロインが巻き込まれる事件はなく、なだらかに物語が進んでいって、特段のブレーキがないので、読みやすいです。
    事件がなく、平坦に物語が進行します。

    最後のオチがとても好きです。
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  • 俺がどんな選択をしようが、SS級美少女たちが全力で注目してくる

    春日部タケル/塩かずのこ

    実は他人の不幸に蜜の味はしない
    ネタバレ
    2023年11月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 不幸体質を極めた主人公が、さらなる不幸に見舞われるというお話です。
    脳内にはた迷惑な選択肢が現れるというお話です。

    登場人物みんないい人で、不快な人間は出てきません。
    これが非常に良いことです。
    いい人であるが故に、みたいな展開もありますが、そこも面白いところなので問題ないでしょう。

    脳内選択肢ということでファンタジー色が強いわけですが、天使様(本物)も出てきます。
    が、話に絡んでこないのでなぜ出てきたのか、みたいなところはありました。

    不幸な状況を見れるわけですが、不幸自体はあまり蜜の味はしません。
    主人公が不幸を大事だと思っておらず、コミカルな展開をしていくからこその面白さです。

    すらすらと、気楽に読める良い作品でした。
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  • さようなら、私たちに優しくなかった、すべての人々

    中西鼎/しおん

    物語を客観視
    2023年11月6日
    距離感が掴めない作品です。
    基本的には主人公目線で進んで、過去の回想は客観の目線で進んでいきます。
    普通、主観で進行するときは物語への没入感を味わえるわけですが、この作品ではあまり没入感がありません。
    主観で進む映画を見ているような感じです。
    とはいえ、全く没入できないわけではなく、ところどころで没入できます。
    反対に、客観で進んでいくときに、客観でありながらも物語への没入感が楽しめます。
    客観で語っているはずなのに、その場に自分がいるかのような進行です。
    ということで、作品に対しての距離感がぐちゃぐちゃです。
    ジェットコースターな感じなんですかね、これはこれでなかなかに楽しかったです。

    物語としては、なかなかに重たい話になっています。
    かなりきつい内容なので、心臓の弱い人は読まない方がいいと思います。
    重たい話でありながら、別にすっきりするわけでもないという、終始下腹部が痛みます。
    すっきりとした場面がないのはわざとなんだろうな、という展開をしていますので、すっと入ってくる人にはすっと入ってきて楽しめると思います。
    ご都合主義で解決する物語は好きではありませんが、解決しないのも、これはこれであまり好きではありませんでした。

    以上のように、感情がかなりかき混ぜられる作品となっています。
    内容は、なんというか、可もなく不可もなくっていう感じでした。
    ありきたりではないけれども特殊ではないかなって感じです。
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  • 義妹生活

    三河ごーすと/Hiten

    ただの日常を
    2023年10月31日
    同い年の義兄妹の関係となった2人の、日常を淡々と描いた物語です。
    本当に、日常を描いています。
    事件も事故も、いわゆるラブコメ的なご都合展開は発生しない。
    なぜならそれは非日常の話だから。
    とにかく、2人の日常を、淡々と、描いています。
    もちろん、変化はあります。
    高校2年生の彼らは、その日常の中で変化していきます。
    2人の日常であるから、周りの人の変化が逐一わかることもありません。
    本当に、彼らの目線で、淡々とした日常が進行していきます。

    こういってはなんですが、ただの日常を、こうも楽しく描いているというところが、この作品の素晴らしいところです。
    絵の柔らかさも相まって、日常感が強く押し出されています。

    年頃の男女がいきなり義兄妹になるという経験を経て、2人はどう日常を送っていくのか。
  • 都合のいい地雷系彼女とカラダだけの関係を

    すかいふぁーむ/みれあ

    サクッと読める系作品
    2023年10月31日
    重たい話でもなく、グダグダするような場面もなく、サクサクと読める作品です。
    個性的でなかなかにぶっ飛んだ女の子3人との関係に四苦八苦する主人公の物語です。
    視点移動がちょこちょこ発生するのも相まって、コミカルに進行していきます。

    読んでいておもしろいし、マイナス要素なんか全くないわけですが、尖った部分がないという部分が、人によってはマイナス評価になるかもしれません。
    私は淡々と進んでいく作品が好きなので、同じ感性の人は最大限に楽しめると思います。
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  • 少年、私の弟子になってよ。

    七菜なな/さいね

    夢も目標もしっかりと
    2023年10月30日
    誰にでも聖剣が宿る世界で、聖剣が宿ることのなかった主人公が、自らの持つすべてを持って、聖剣の世界をのし上がっていく物語です。

    主人公と師匠が共に、世界一を目指して頑張っていくわけですが、世界一になりたいという気持ちも、ならなければいけない理由も、はっきりとしていてとてもストーリーがわかりやすいです。
    世界一を目指したい、というのはどんな作品でもあるものですが、世界一を目指さざるを得ない、という部分が、この作品の一番の読みどころなのではないでしょうか。

    聖剣が出てくる作品なだけあって、アクション要素が多分に含まれます。
    その派手さが、とてもわかりやすく文章で表現されています。
    読みやすいです。
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  • 命短し恋せよ男女

    比嘉智康/間明田

    生活と病気の間で
    2023年10月29日
    重たい病を背負った少年少女の物語。
    治す手段はない。
    死は迫る。
    さて、ではどうするか。

    楽しく、今を、全力で過ごそう。

    毎日を全力で生きていく彼ら彼女らの、その生きようが、とてもきれいです。
    普通から遠い人たちが送りたい普通を、普通に送ろうと。


    決して重たくはない。
    あくまでこれは普通を描く物語だから。
    死と隣り合わせ。
    それでも普通。
    常にそこにある日常を読むように、すらすらとページをめくる手が進んでいきます。
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  • ラストゲーム

    天乃忍

    なんでもできるぽんこつって良いですよね
    2023年10月29日
    家柄よし、外見よし、才能よし、運動よし、性格よし。
    そんな、なんでもかんでも持っている主人公の柳。
    彼の天狗の鼻は、突如として折られることになる!
    なにも持っていない九条が登場し、あれまあれまと敗北を重ねる。
    そうして柳は、彼女に勝つべくいろいろな勝負に挑むわけですが、やることなすこと空回り。
    挙句にはカウンターを喰らって大ダメージ。
    そんなしょうもないことを続けていく物語です。

    なんでもできるイケメンが残念なの、良いですよね。
    周りが察してるのもいいし。
    ただ、残念でもイケメンはイケメン。
    ちゃんとかっこいい場面も多くある。

    漫画は、やっぱり絵の綺麗さが大事だと思っていて、少女漫画は特に読み手との相性が大きいなと感じています。
    この作品は、人や場の構図やバランスがとても良く、すらすらと読むことができます。
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  • さくら荘のペットな彼女

    鴨志田一/溝口ケージ

    等身大の主人公で
    2023年10月29日
    自分という自分は持っているのに一歩引いていて踏み出せない、凡人な主人公。
    変わり者たちの巣窟となっているさくら荘で、変人たちに揉まれて成長していく物語。

    主人公から見た、いろいろな形の才能を持った人たちが、その才能があっても、はたまた才能があるが故に、苦悩を抱えているというのがおもしろい作品となっています。

    凡人の悩みは天才にはわからない。
    では逆は?
    天才の悩みは?
    なんていうものを描かれて、心が痛む、痛む。

    このあたりは青ブタシリーズと同じですが(こっちの方が先ですが)、ほんと、人の叫びを表現するのが上手い。
    思わず手を止め、はっとなる場面が多々出てきます。

    最高に青春している物語です。
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  • 『青春ブタ野郎』シリーズ

    鴨志田一/溝口ケージ

    心に響く叫び声
    2023年10月26日
    青春も青春。
    青春のど真ん中で展開される物語。

    悩み多き思春期の少年少女の希望や絶望を物理現象としてこの世の中へと反映する思春期症候群。
    重たい重たいその願い。
    彼ら彼女らの心からの叫びが聞こえてきます。

    各巻で毎回泣いているのでは?
    となるほどに感情をかき乱されます。
    人の心を、とても表現した作品です。

    自分に自信を持っていて、しっかりと欲がある主人公。
    読んでいて、とても心地が良いです。

    タイトルですが、まぁこのタイトルが一番しっくりきますね。
    タイトル的に避けられがちになる作品ですが、私としてはこのタイトルで良かったと思っています。
    このタイトルこそが、この作品を良く表現できていると思います。
    ライトノベルでタイトルがどうこう言っても仕方ない気もしますけれど。
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  • この青春にはウラがある!

    岸本和葉/Bcoca

    平和な日常のため、裏で奔走する生徒会
    2023年10月26日
    生徒会長の極まったぽんこつ具合が最高におもしろい作品です。
    また、登場人物一人ひとりに大変な魅力があって、みんな好きになります。
    最後の方なんて、いいねいいね〜って感じで微笑ましくも興奮する展開が素晴らしい。
    ものすごく感性にフィットしました。
    読みやすい。
    次々と楽しい展開が広がります。

    主人公をはじめとした生徒会役員は、平和な日常を守ることができるのか。
    軽々と読んでいける作品になっています。
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  • 午後4時。透明、ときどき声優

    岬鷺宮/いちかわはる

    才能による蹂躙。
    2023年10月26日
    ひょんなことから有名声優と入れ替わることになった女の子の主人公。
    今までの空っぽだった人生で、声を入れていく。
    そんな自分には何ができるだろうかと、悩みながら演技という世界に魅了されていく主人公。

    正直なところ、ご都合主義極まれりな作品だと感じました。
    ちょっとやそっと練習しただけで上手くなっていくのは、あまりにも主人公の才能が世界を蹂躙しています。
    ずっとやってきた人たちと肩を並べる主人公というのは、うーん……という感じです。
    話が進まないから仕方ないところではありますが、周りに良い人しかいないんですよね。
    ということで、私には合わないかなぁという作品でした(と言いながらも2巻とも読んだわけですけどね)。
    主人公が卑屈だと合わないけれど、それはそれとして文章はきれいで、内容的なモヤモヤと、文章的なすっきりとした読後感が味わえました。
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  • あした、裸足でこい。

    岬鷺宮/Hiten

    元カノの失踪、その理由とは!?
    2023年10月26日
    何もなかった高校3年間。
    すべてから逃げて過ごした結果、一番大切なものが消えた。
    という喪失感から始まるタイムリープものです。
    人間、大切なものは失ってから気づくと言いますが、本当にその通りな物語です。
    自分のした選択で、大切なものが失くなってしまった後悔から、過去を変えようとする主人公。
    1巻の中でも何往復か過去と現在を行き来して、目指すは彼女のいなくならない世界。

    けれど、何もしなかった最初の3年間は、何もしなかったということを自分で選んだものなわけで、過去を変えることが絶対に良いこと、でもない空気が醸し出されるのがこの作品。
    真っ直ぐに過去を変えようとする主人公、なぜいなくなったのかわからない元カノ、過去を変えたことで大きく変化した友人たち。

    青春だ!
    青春をしている!

    絵が柔らかな雰囲気で、作品にとても合っていて、物語に深みを与えています。
    文章も絵も、すべてを楽しんでほしい物語になっています。
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  • ぬらりひょんの孫 モノクロ版

    椎橋寛

    人と妖怪の狭間で
    ネタバレ
    2023年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公が思い悩む作品が大好きで、超どストライクな作品になっています。
    思い悩んだ後の覚悟を決めた、覚醒もたまらない。

    妖怪が出てきてバトルする作品で、なかなかに迫力ある戦闘シーンが見られます。
    しかし、一番かっこいいのは戦闘シーンではなく、主人公が話しているシーン。
    面と向かった対話、背中を見せた語り。
    この2つがこの作品の中心。
    かっこいいんですね。

    最後は駆け足な感じになってしまっていて少し物足りない感じになっちゃっているのが、少し物悲しい。
    最後の方もずっと心に来るシーンがあるわけですが、駆け足なのが寂しいものです。

    人と妖怪が入り乱れて繰り広げられる物語、非常に面白いものになっています。
  • 透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

    志馬なにがし/raemz

    勇気をもらえる心に響く作品
    ネタバレ
    2023年10月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 感動系です。
    めちゃくちゃ泣きました、心を抉られました。
    読んでいて、胸が苦しく逃げ出したくなりました。
    山場が、ただただ辛かった。
    自分にもできることがある、という希望が打ち消されていく物語です。

    しかし、そんな中でも、前向きに頑張るヒロイン。
    目が見えず、病弱な彼女の前を向く勇気。
    これに最後まで支えられて、読み終えました。
    ″花火″がこの物語の重要なキーワード。
    物語で語られる花火が、とてもきれいできれいで。

    絵もきれいで、とてもお話に合っています。
    章の始まりに絵が挿してあり、その章をなんとなく想像しながらその章を読むことになり、とても良かったです。
  • シャーロック+アカデミー

    紙城境介/しらび

    最後の最後まで展開の読めない推理ゲーム
    2023年10月25日
    探偵という役職がありふれた、当たり前になった世界で、探偵たちが自らの推理を見せつけるお話。
    そして、そんな常識の世界に適合できない、大犯罪者の血筋の主人公。
    世の中の常識を疑い、気持ち悪く感じる主人公の視点で展開するこの物語。
    探偵が当たり前ではない現代に生きる我々にとって、そんな主人公視点はとても読みやすいものになっています。
    多くの種類の探偵が物語には登場し、各々が独自の考えや推理を展開していくところが面白いです。

    人が犯行に及ぶ苦悩、真実を見つけ出す苦悩。
    様々な視点を持つ登場人物の心理の表現が心地よいです。
    特に主人公の苦悩は身が締め付けられるように痛みを感じます。
    自分の状態をしっかりと見つめることができる系主人公なので、読んでいて不快感もなく、共感し、のめり込むことができます。

    最近流行りの探偵もの。
    その中でも輝く存在感のある作品です。
  • シュレディンガーの猫探し

    小林一星/

    圧倒的な興奮!
    2023年10月25日
    ものすごくワクワクします、興奮します。
    心に来るものがある系の感動は、それなりに受けてライトノベルを読んでいますが、ただただワクワクして、興奮して心が動かされる珍しい経験をしました。

    作品としては探偵もの、推理ものになりますが、解き明かすことが目的ではなく、解き明かせないようにすることが目的になっています。
    探偵の人たちとの推理勝負をします。
    一つの真相を追い求める探偵陣営、たらればを構築して真相までの道筋をぼかす魔女陣営。
    「こうかもしれない」「この場合はどうなるのか」
    そんなことを構築し続けていく物語です。
    もちろん、魔女陣営が真相を知らないと道筋を消すことはできませんし、探偵はよくある謎パワーの幸運でひょんなことから真相に近づくヒントを寄せ付けます。
    そういったものに打ち勝つ迷宮の構築、これがこの物語の流れとなります。

    ライトノベルを読み始めたばかりの人にはオススメできません。
    ただでさえ推理ものというジャンルは読みづらいですからね。
    ある程度、ライトノベルを読んだ人に、ぜひ読んで欲しい物語となっています。
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  • ライアー・ライアー

    久追遥希/konomi(きのこのみ)

    嘘もイカサマも使って目指すは完全勝利!
    2023年10月24日
    ひょんなことから絶対に負けられない状況へと至る(陥れられる)主人公。
    負けないためのバックアップも万全。イカサマ、チート、やりたい放題。なにがなんでも勝つ。
    しかし、その島には様々な強敵がいて、イカサマが通用しない場面も多数。
    頭脳の全てを用いて逆境を跳ね返す怒涛の展開。読後感が気持ち良い!
    登場人物は女の子がたくさんで、ハーレム展開ばかりです。一人ひとりキャラがとても良く、読んでいて可愛らしく感じます。あと、絵がとても良いです。
    もちろん、登場する男もかっこいいです。ライバルとの激闘、になると男同士の熱い頭脳戦が繰り広げられます。
    文章は軽い感じで書かれていて、読みやすいです。
    ただ、ストーリーで行われるゲームは、ゲームの説明の後キャラたちが要約のように会話をしますので、しっかり読む人にとってはくどいかもしれません。
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  • 妹さえいればいい。

    平坂読/カントク

    ライトノベルの最高峰!等身大の人を描く
    2023年10月3日
    「一番のライトノベルは?」
    なんて聞かれたら、迷わずこの作品と答えます。そのくらいに、私はこれを素晴らしく思っています。
    まず、ライトノベルらしさがあります。わかりやすい内容、読みやすい文章でサクサクと読めます。ライトです。一方で、日常系ではありますがぶっ飛んだことも出てきます。まさにライトノベルらしさがあるでしょう。あと、絵がとても良いです。
    次に、物語の進行がきれいです。ちゃんと心に来るように、展開されていきます。身近でわかりやすいから、うんうん、そうそう、と思いながら読み進められ、最後にそのことがとても苦しくなります。
    また、主人公はいますが彼だけの物語ではありません。皆が皆、思いを持ち、人生を生きています。それが、とても伝わります。欲求も渇望も満足も喜劇も悲劇も、すべての人が各々体感するものです。
    最後に、アニメの出来が素晴らしいです。いやほんと、面白いんです。アニメというハードルの低いものが面白いというのは、大きな強みです。
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  • ヒナ 値付けされた子役たち

    鈴音ことら

    訪れるのは寒気!心の痛みと感動の涙と
    2023年10月2日
    この作品、評価が大きく分かれると思います。最初しか読んでいない人と、追いかけ続けている人で、ほとんど真逆になるのではないでしょうか。(いや、これはどんな作品でも同じか……?まぁいいか。)
    主人公にイラつくというコメントも多くあり、それは正しいです。しかし、そんな作品がこうも大きく人気にはなりません。それだけでは終わらないのがこの作品。
    扱っている内容が子役、ということで相当に現実に寄った話になっています。
    子役とは?芸能人とは?大人とは?子役の環境とは?そんな、我々が普段大して意識しないところがフォーカスされて、登場人物たちの心を写しながら進行していきます。
    時に心を抉られ、時に恐怖や底知れなさにゾッとし、そして人の心に感動する。そんな作品。
    絵がとても可愛らしく、子どもの表現がとても良いです。見やすく読みやすい、漫画として最高の作品です。
    私はサイコミというアプリから来てこちらで購入していますが、レビューを見て心配ならサイコミで無料で読んでからこちらで購入する、というのでも良いと思います。
    正直、今読んでも最初はけっこう主人公の行動にドキドキします。無鉄砲さというか無遠慮さというか。とはいえ、その部分がなかったらこの作品の魅力がなくなるというのも事実。ま、新人なんてそんなもんですよ、くらいな気持ちで最初は読み始めるのがいいのかな?
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  • 剣に焦ぐ

    浅岡しゅく

    熱血!スポーツらしさ
    2023年10月2日
    不良少年の主人公が、剣道を通して大きくなっていく物語です。
    汗臭く泥臭く、熱血に溢れ心踊り、手に汗握る進行です。
    見どころとしては、まずは迫力ある試合シーン。躍動感すごく、竹刀のしなりがとても良いです。そして、作中何回か出てくる、感動する、心動かす打突のシーン。その熱が、すごさが、画面から伝わってきます。魂の震えを楽しめます。また、他にも違う感じの良さがあって、静かなシーンです。剣道、なのに静かなシーンがあります。その静かさ、ページをめくる指が止まります。それこそ、本当に呼吸が止まったかのように、自分の動きが無くなります。
    ということで、動と静のどちらもがこの作品にはあり、感動盛りだくさん。
    剣道の知識がなくても問題なし。作品の中でしっかりと触れてくれます。主人公は完全に剣道初心者ですので。
    ただ、より詳しく知りたい場合は、自力での解決は難しいところでもあります。自分で調べるのは大変ですから。ということでそんな時には、サイコミというアプリの感想欄を覗いてみると良いと思います。剣道詳しい人達が分かりやすく解説してくれています。世界観を広げることができます。
  • ようこそ実力至上主義の教室へ

    衣笠彰梧/トモセシュンサク

    主人公の最強感!頭脳戦も肉弾戦も
    2023年10月1日
    特殊な高校で行われる、クラス対抗戦が舞台。
    クラス同士で争い合い助け合い出し抜き合い、クラス内でのトラブルを乗り越えて、主人公も級友も共に成長していく物語です。と書くとなかなかに嘘っぽくなるのがこの作品。別に嘘はないはずなんですけどね。とても嘘くさい……。
    この作品の特徴は、なんといっても主人公の万能感と最強感。主人公の視点で進んでいく物語で、彼が万能だから状況の整理をしっかりしながら進行していくので、理解がしやすく読みやすいです。
    各巻最初に主人公以外の独白から始まることもあり、その巻がどういう事を軸に進むのかがわかりやすいのも良いです。皆誰しもが悩みを持ち、高校生活を送っている、そういうところをとても感じることができます。
    巻数が多いことはなかなかに面倒だとは思いますが、次々と読み進めたく物語、物凄く惹かれると思います。
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