このレビューはネタバレを含みます▼
エキゾチックなモロッコが舞台。華藤えれなさんの作品コンプリートを目指して読み始めました。
ジャガー帝王シリーズ第一作目。
主人公立樹と帝王カイルの関係や心情の変化がよく描かれていますが、物足りなかった。後半に明かされるカイルの境遇が気の毒でした…。
お菓子のバクラヴァ、美味しそう。
養母や義弟など家族との関係、追跡してくる企業側の人間達の話など、もう少し細かい描写やエピソードが加われば、緊迫感もより出て、ぐっと奥行きのある物語になったかも。
とは言え、異国情緒豊かな描写、立樹によってだんだんと愛を知るカイルも素敵だったし、読んで後悔はなし。あれこれと想像する余地がある作品は好きなので、いつか番外編SSも買って読んでみたいなと思います。
2014年9月20日初版