むのさん

ファンタジーの作品は世界観から政治、差別的な風潮のいろいろなものをあらゆる角度から見れる作品が私個人が大好きなのですが、それをどんな視点で読もうとするかはかなり主人公目線に寄る傾向が多いと思います。はじめの方に出てくる設定なのでネタバレに類さないとして感想を述べます。この主人公は今風の「秘めた力が…」というなろう系やチート系の雰囲気を感じたのですが、秘めたナンチャラが割と「何だか普通では？」と錯覚するくらい他のキャラクターの心や視点がたくさんあります。ファンタジーというのは幻想的という意味がありますが、ここにあるのはこの作品の「現実」です。続きが楽しみでなりません。

聲の形といい、マルドゥックスクランブルといい、大今先生らしい心理描写が心臓を鷲掴みにしてくる作品です。
どうにもならない葛藤や重いテーマ、人間の汚さや美しさ、そして気持ち悪さ。
それらを作品に落とし込んで向き合わざるを得ない苦しみやその中で得た喜びに精神が揺さぶられます。
軽い作品では無いので、心に余裕があるとより楽しめると思います。
アニメ一話、良かったですね！

痛ましい主人公が良い縁に出会い、様々な新しい視野を得ていく様は可愛らしく微笑ましいです。
エッチなシーンもとても愛情深く、主人公くん…幸せになるんだな…と安心しました。
正直表紙でエロメインかと思ったのですが、そんなこともなく、良いバランスでストーリー美しい楽しめます。
良い読み物です！