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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 目眩はまどいのつがい

    早寝電灯

    オメガとアルファへのエンパシー
    ネタバレ
    2025年3月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まごうことなき早寝先生のオメガバでした。先生、全てのパターンのオメガバを描くご予定はありませんか…?!!(マジ)●オメガバの世界をエンパシーを持って深く想像し、描かれた作品だと思います。社会的なオメガの生きづらさも、アルファの苦悩も。オメガバという歪みのある世界観だからこそ、早寝先生の紡ぐ誠実な物語が一層やさしく光っている気がします。大好きな『52ヘルツの共振』も光の物語でした。ジェンダーの不平等がこれほど根深い世界において、対等を追求したこの作品はやっぱりとても意義深い。オメガバの世界をまた一つ広げた作品なのではと思います。●かなり本能の引き合いが強い2人だからこそ、慎重に仲を深め、お互いの痛みをケアし一つずつ信頼を積み上げる、その過程が大事にされていました。今後長く長く航路を共にするであろう関係を築けたのは、やっぱりこの過程があってこそだと思いますし、非常に説得力がありました。●和巳さんの古本屋とバーの仕事模様はもっと見たかったなあ…。しかし、オメガバだとアルファって社会的ステータス高くてシゴデキな設定があまりに普及してるけど、先生の作品はアルファが仕事にギンギラしてないとこも好きです。作品に描かれたことも大事ですが、敢えて描かなかった沢山の細かい物事が(内容は推し量ることしかできませんが)この作品をとても素敵にしている気がします。●巻末の裏の女性は…そういうことですよね?私はオメガバでモブオメガが自失して身を滅ぼす展開を受け付けられないので、ほっとしました!
    ●ハイペースで毎度奥深いお話を作られる早寝先生マジリスペクトです。どんなお話も買うので、先生の自由に、創造を続けてくださると嬉しいです!
  • おねがいヒーロー涙をみせて【電子限定描き下ろし付き】

    早寝電灯

    ヒーローとはなにか
    ネタバレ
    2025年3月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 発売直後に読んで、ストーリーを忘れた頃にまた読もうと思っていましたが、新刊発売に伴って再読しました。(年上攻め大好きなので新刊も楽しみにしています!!)●早寝先生のお話には無二の温度感があります。安心し、信頼し、尊重し合う関係がもつ温かさ。どこか現実世界の問題に繋がる窓を有する物語。先生の眼差しをずっと見ていたいと、再読を経て改めて思いました。●さて、タイトルの味わいよ…。ユキがきっかけでピアノ→柔道に転向し、再びピアノに戻ったシノ。この変遷が、二人の関係やヒーロー像の変化を示唆しているように思えました。いじめっ子を成敗したユキから始まるわけだけど、そのユキは気持ちいっぱいに泣いたり怒ったりするシノにずっと慰められてきたし、シノは大きくなってもその性向が変わらない。「涙」が弱さの象徴としてまったく使われてない。だからこそのタイトルなのかなと。苦しみや葛藤をはらみ、二人が別離する可能性があった過去を、最後にピアノがやさしく掬って、タイトルを回収する、という流れが絶妙です。ヒーローという偶像を共有しあい、溶かし、また二人で分かち合うという愛。うぅ、涙が…。●ユキが植物好きというのも物語に通底したユニークさを感じます。紐の細道という発想もめっちゃ面白いし、ユキが植物の勉強を目指したおかげで二人は同じ大学に行けたわけだし。そして何より幼い頃ユキがシノを救った方法も植物なんだよね。ここに早寝先生の植物というモチーフへのこだわりみたいなのを感じるんです。私も植物好きなのでこの使い方はうれしかったです。●私は再会ものが好きなので別離も再会を前提とすれば当然好きなのですが、この話は本当に二人離れなくて良かったねと思いました。関係を醸成するという微妙な変遷の描写に挑戦された早寝先生にあっぱれとお伝えしたいです。
  • 惚れ薬つくりたい同好会【コミックシーモア限定特典付き】

    ドンドン

    かわいいいいい
    ネタバレ
    2024年8月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いや〜めちゃめちゃ可愛かったです。
    甘い!可愛い!面白い!そんなお話を求めてる方はぜひ。画面の中に先生の遊び心が散りばめられてて隅々まで拡大しまくりました。地獄のピーヒャラとか、春名くんの入部希望書の内容とか、得体のしれないサークルがわんさかあるところとか、いちいちツボでした(笑)大好き(笑)授業シーンの学生の机にペットボトルのようなものがちょこちょこおいてあって、何これ?と思ったらパーティー帽子という、(何を言ってるかわからないと思うが本当にそうなんです)、本当に世界観が宇宙的でクセになります。
    あとドンドン先生の絵がとっても好きですね〜恋をしてる表情が甘くて優しく、こちらもキュンとします。特に唇の描写が好きーーーむにっとしてて、やわらかそうで…。やわらかさと、ロマンチックさと、拡大しないと見えないほどちまちまちまちま描かれた数多のネタたち、そんな先生の漫画はずっと飽きずに見ていられそうです。
    いやー本当に好き。これからもラブコメを沢山描いて頂きたい…!作家買いする先生になりそうです。
  • カラオケ行こ!

    和山やま

    只者ではない…中学生
    ネタバレ
    2024年5月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 反社と中学生〜?ということで最初は恐る恐る読み始めたのですが、紅を歌うために画面の真ん前で構えてる狂児(かわいい)をよそに聡実くんがストローをちゅーと吸ってるところで「この中学生…タダモンではない」と一気に引き込まれました。その後も勝手にチャーハン頼むわ辛辣に批評するわで笑っちゃいました。狂児もなかなかどうして魅力的で、パフェのクリームを多めで注文したり聡実くんに言われたい放題だったりと、ちょっと怖いけどユーモラスな人物として描かれていきます。
    この二人の関係性がいいんですよね。煙草の匂いをつけないよう気を使ったり、宇宙人(文字通りではない)から聡実くんを守ったり、血しぶきからかばったり…最後の合唱コンクールよりも狂児のために変声期前の最後のソプラノを捧げたところなんか、もうオタクが大好きなやつじゃん…と脱帽。そして卒業文集と名刺の回収を経て(ここら辺りでもう目が点になっている)、刺青へ…宇宙猫顔回避不可能でした。え〜?!なぜ?!なんでなの?!
    とにかくファミレス行こ。の続きが楽しみです。どんな言葉でも形容し難いこのとても興味深い関係、目が離せません。