カラオケ行こ!
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カラオケ行こ!

和山やま

只者ではない…中学生

ネタバレ
2024年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 反社と中学生〜?ということで最初は恐る恐る読み始めたのですが、紅を歌うために画面の真ん前で構えてる狂児(かわいい)をよそに聡実くんがストローをちゅーと吸ってるところで「この中学生…タダモンではない」と一気に引き込まれました。その後も勝手にチャーハン頼むわ辛辣に批評するわで笑っちゃいました。狂児もなかなかどうして魅力的で、パフェのクリームを多めで注文したり聡実くんに言われたい放題だったりと、ちょっと怖いけどユーモラスな人物として描かれていきます。
この二人の関係性がいいんですよね。煙草の匂いをつけないよう気を使ったり、宇宙人(文字通りではない)から聡実くんを守ったり、血しぶきからかばったり…最後の合唱コンクールよりも狂児のために変声期前の最後のソプラノを捧げたところなんか、もうオタクが大好きなやつじゃん…と脱帽。そして卒業文集と名刺の回収を経て(ここら辺りでもう目が点になっている)、刺青へ…宇宙猫顔回避不可能でした。え〜?!なぜ?!なんでなの?!
とにかくファミレス行こ。の続きが楽しみです。どんな言葉でも形容し難いこのとても興味深い関係、目が離せません。
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