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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ワンダンス

    珈琲

    読むと心が躍り出す、ダンス漫画。
    2020年9月23日
    1巻から読み続けて全く飽きる気配が無い…てゆーかどんどん面白くなっていく。
    そういや主人公は一話じゃダンス踊れない子だったね…中学時代バスケ部でお友達とツレ文化謳歌してたのだったよね。

    本作は主人公が吃音で若干コミュ障、これまではツレ文化のお陰で対人関係フォローして貰っていたのが、
    一目惚れした女の子がダンス踊る子だったので、初めて自分からアクションしてダンス部に入部するところから始まります。

    4巻読了した感想としては、「この子、踊れるようになったなあ」。

    他のダンス物と違って、本作ではきちんとジャンル説明とかダンスの技術的な話、
    トレーニングとか丁寧に描いてくれるので、学生時代にダンスが必修科目じゃなかった昭和生まれの私が読んでも
    なんとなくダンスってなんなのか理解出来る気がするから読みやすい。
    ダンスってあんなにジャンル多様にあるのね…勉強になるわ。

    そして単なるダンス漫画でもなく、青春と言うか淡く恋愛要素もあり、主人公の成長も描かれていたりする。
    幽霊部員のイオリ先輩とか4巻ではBーBOYとか、なんか背景背負ってる感じがあるのだが語られません。
    イオリ先輩が同級生から嫌われている理由、BーBOYが妙にイキってる理由、「言いたい事はダンスで表現するぜ!」と言うスタンス?
    これからの展開に期待大。

    強いて難を挙げるとすれば、女の子達が可愛過ぎて…カワイイ子が大渋滞している件。
    フツーの漫画ではヒロイン級の可愛い子が、本作では名前があるモブ(部活の先輩とか)。

    あと割と1巻から思っていたけども、主人公のカボは、フツーにイケメンに分類される人種ですね。
    高身長(バスケやってたから)・寡黙キャラ(吃音だから)・純朴系(あざとい)、これで女子が黙ってる訳ないのですが…。

    カボ→ワンダは分かるけど、ワンダの→がどこ向いてるのかイマイチ謎でした、4巻までは。
    4巻読了した感想としては、「コレ脈アリじゃね?」と言うか。
    実はワンダも、カボがワンダに感じているような「おいてけぼり感」を抱いていると分かる場面で
    (内緒で別ジャンルのダンス練習しているのがバレて照れ隠しする)、あー青春ですなぁって思いました。

    これからもっと面白くなる予感しかない。
    マジ早く5巻読みたい!

    本作はアニメ化してほしい漫画です。カッコよく踊るカボが観たい!
  • 左手のための二重奏

    松岡健太

    読まなきゃ損する、絶対。
    ネタバレ
    2020年9月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料お試しでチラ見した時は、なんか絵が粗削りだし(躍動感はあるけれど)、序盤から主人公の境遇がドン底過ぎて、まあ暇つぶし程度に読み始めたのですが。

    結果:ポチって正解。フツーに面白い。

    単なる上向きの履歴書(所謂サクセスストーリー)ではない展開。
    左手に死んだ同級生(天才ピアノ少女)の魂?が宿った不良少年が、少女の父を師としてピアニストの道を進み始める…。
    粗筋だけだと「なんだ、ヒカルの碁のピアノ版か」と思われそうですが、本作は画風こそ少年漫画だけども、内容的にはヒューマンドラマですね正しく。

    ネタバレですが、主人公は本当に境遇が悲惨で…そりゃ不良にもなるわなって家庭環境で育って、おそらく一生ピアノなんて触れずに生きていただろう少年です。
    一方の天才ピアノ少女は、天真爛漫で屈託なく周囲を明るく照らす陽属性の権化みたいな娘で、二人が邂逅するのは偶然同じ終電逃した一夜限り…と言う切なさ。

    つまり、本作は少女が亡くなってから二人のパートナーシップが始まるのがミソですね。
    一度は命を投げ出そうとまで追い詰められた少年を、少女(左手)が「生きて」と励ます神場面とか…、通勤中に読まなくて良かったよ(うっかり泣きそうに)。

    とりま読まなきゃ損ではある、絶対。

    とは言え、本作は漫画を漫画として楽しむことが出来る方向け。
    フィクションにもそれなりのリアリティを求める方には向きません。

    ・富裕層であるピアノ少女と底辺家庭の少年が同級生(同じ中学校)とか、ありえないよね
    ・左手に死んだ娘が宿ったのを一度の演奏聴いて連弾したからって信じる父とか、ありえないよね
    ・右手は素人なのに音感凄いからってあんなすぐに弾けるようになるとか、ありえないよね
    ・ピアノ初心者なのに結構トントン拍子にハイレベルなライバルと対峙してるとか、ありえないよね

    上記の感想を抱いたとしても、続きが気になってしょうがないので、私は続刊もポチります、ハイ。
  • Mr.マロウブルー

    サマミヤアカザ

    一読必至!読めば心に響くものがあります。
    ネタバレ
    2020年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 結論から言って、即決購入(勿論定価)した事を後悔させない良作。

    久しぶりに心を撃ち抜かれる作品に出逢えて、嬉しい誤算です。
    今、この先の見えない時代にこそ相応しい内容で、初っ端から
    ページを捲る手が止まらない…(比喩です、実際はフリック)。

    発売日に書店で平積みされているのを発見、美麗な色彩の表紙絵に惹かれて電子購入しました。
    この作者さん、失礼ながらこれまでは、挿絵絵師さんとしての方が有名だという認識でした。
    オリジナル漫画も同じレーベルから描かれていましたが、正直、本作のように、
    自己と他者との境界に深く切り込んだヒューマンドラマとは系統が違っていたもので…。

    てゆーか、こんな凄いの描けるんじゃん!

    【以下、内容に触れています。】
    27歳の引き篭もり男子(高校時代の早い段階で虐めに遭って退学した過去アリ)、
    現在進行形で女子から嫉妬絡みの虐めに遭っている女子高生(外見はヤ○キーっぽい)、
    ふたりが偶然?入れ替わる物語です。

    そしてJKの傍には、自他の顔が「仮面のように」個別認識出来ない男子高生が居ます。
    この子がとてもいい。なんかもう達観していて、JK(中の人は27歳コミュ障男性)の心に
    ガンガン響く良い台詞を吐きまくります。そして息を吸うようにイケメンでスパダリ。
    これは確かに縋るわ…頼り切ってしまうわ…。

    絵がとても綺麗。
    特に入れ替わり以降のJK (中の人は27歳♂)、はっと息を飲む儚げな表情が
    モノクロ画面なのに、透明感が伝わってくる美しさ。
    JKは入れ替わり後の方が明らかに美少女度が上がっています。
    これは確かに心奪われるわ…恋に堕ちてしまうわ…。

    JK(27歳♂)、イケメンDK、そして起爆剤となりそうな27歳♂(中の人はJK)、
    今後の展開で三人がどうなるのか、続きが気になってしょうがない。


    一話で主人公の27歳♂が引き篭もりとなる切欠(トラウマ)を作った元同級生が出て来ますが、
    こいつが一見フツーでリアルに居そうな無自覚サイコ野郎でして、心底胸糞悪いったらない…。
    外道に耐性が無い方はちょっと閲覧注意ですね。主人公が可哀想で可哀想で…。

    作中に登場するハーブティー、どんなお味なのか気になります。
    そして幸せになってくれ主人公よ…。

    早く二巻が発売されますように!
  • めしあげ!! ~明治陸軍糧食物語~

    清澄炯一/軍事法規研究会

    主人公の就職(シノギ)先は、軍隊でした。
    ネタバレ
    2018年9月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ へぇこんな漫画あったんだ‥で、読み始めたら既刊全巻スルッと読破。日露戦争時のミリ飯に焦点を当てた珍しい作品。

    主人公は極貧故の飢餓から逃れる為、衣食住賄い付きの「食う為のシノギ」として兵卒に志願。その姿勢は、何故軍人になったのか?という上官の問いに「三食飯が食えるから」と即答する徹底ぶり。無知を嗤われ馬鹿にされても屈託無く愛嬌があり、土壇場での剛胆さ・殺伐とした戦場を瞬時に和ませるキャラクターは、或る意味、尤も模範的な兵(ツワモノ)と言える。彼の驚く程シンプルな思考は戦場に於いても全くブレず、強く潔い。

    逆に、主人公以外の登場人物には華が無く(強いて言えば、3巻で登場する少尉が良い脇役か)、画力の問題なのか人物の描き分けが不明瞭。
    また画面上、戦闘時の臨場感に致命的に欠ける。激戦の描写も「死傷者●万人」等の解説文?でサラッと流され、血と硝煙の臭いが漂ってこないのだ。

    幕間にミリ飯の丁寧な蘊蓄ページが入るので、明治期の軍隊や軍食に興味が有れば資料として充分に楽しめる。但し、このまま教科書的な戦闘描写が続けば、物語性を求める読者には物足りないかと。

    取り敢えず、主人公を評して、★4つ。
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