・ー・さんがつけた評価
172ページ。
6作品入り。本のタイトルどおり、おおむね禁断の関係ものを集めての作品集です。
『親子...(続きを見る)
172ページ。
6作品入り。本のタイトルどおり、おおむね禁断の関係ものを集めての作品集です。
『親子ふたり3LDK暮らし』(18p)が、短いながらも短いからこそたいへんよろしかったので、まずそこから。
父子に血縁は無し(奥さんの連れ子)、奥さんと死別してからの二人暮らしはけっこう長そう。いつからか育っていった恋心、義理の関係だからこその踏み込むことへの躊躇、そして罪悪感!コレこの罪悪感がザクーーーッと刺さりました。
普段は血縁アリにこだわりのある私ですが、こういう「義理ならでは」の葛藤が見えるのも大好きです。
巻末の描き下ろしはこの作品の。本編から数年後(ということに自分で勝手に決めてる)、閉ざそうとしても漏れてくる気持ち、ああ〜〜〜苦しいよねえぇ〜〜〜。星5つ。
〜〜〜〜〜
・『きみのいいなり』幼い頃に養子として引き取られての義兄弟。いいなりになっている理由の「大切なもの」がそこまで大切なのか……?と思いながら読んでいて、ラストに満足。兄の心の傷と臆病さ、弟の包容力、良かったです。星4つ。
・『おねがいvお兄ちゃん』4ページショートの実兄弟。ワロタ。
・『家庭内近距離恋愛』8ページの実兄弟。あっさりラブラブ。
・『よみがえる色』前後編。表紙イラストはこちらの。夏毎に訪れる、亡くなった母親の田舎。そこでいつも会う美青年の正体は?鎮守の森、冷たい池、紙飛行機、そんな懐かしさのあるイメージが折り重なって、どうしようもない気持ちの残るきれいな話でした。少しおまけの星4つ。
・『ぼくの恋人は2つの顔を持つ。』コミカルな、大学生カップルに起きたストーカー事件と気持ちの再確認。メイド喫茶で女装してのバイトに絡めての、君が好きだのまっすぐな気持ちにほのぼの。(閉じる)
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