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漫画(まんが) ・電子書籍のコミックシーモアTOPBL(ボーイズラブ)マンガBL(ボーイズラブ)小説 新書館 モノクローム・ロマンス文庫 叛獄の王子叛獄の王子(2) 高貴なる賭け
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作品内容

それはありえない光景であった。近衛隊の隊長との決闘。王子の命運はもはや尽きたかに思われた…。国境警備へと、執政の命を受けて向かうローレントの部隊は統率を欠いた三流の兵の寄せ集めだった。だがその部隊を、ローレントはデイメンとともに徹底的に鍛え上げる。幾重にも襲いくる執政の罠、そして裏切り者の影。もはや絶望的とも見える状況の中、生きのびるために力を合わせる二人の間にいつしか信頼が芽生えていく――。美しく誇り高き王子たちの物語、第二弾。

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レビュー

叛獄の王子のレビュー

平均評価:4.7 44件のレビューをみる

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高評価レビュー

先が見えない塩漬けストーリー
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 海外の小説は今まで避けてきました。カタカナのオンパレードで名前が覚えられないから。私の地雷のリバが多いと聞いていたから。が、この小説はどうしても気になり、ついにポチってしまいました。1巻目・・え?これってBLだよね?怒涛の展開に追われて、全くBL要素なし。ローレント、本気でデイメンを殺しにかかってるし、どうなってるの?BLのLの部分が皆無なんだけど?ちょっとデイメンに身体に触られたくらいで、背中の皮が剥がれるまでデイメンを鞭打ちするローレントのイカれっぷりにドン引きする。慌ててネタバレ以外のレビューを読む。MM小説との記述を見つける。・・BLと違うの?MM?マゾとマゾか?いや、どうみてもサドとサドだった、あの2人。MM小説の意味を理解しないままさらに怒涛の2巻へ。デイメンの直情っぷりと人間としての器の大きさの魅力が遺憾無く発揮されている巻。が、塩分に浸されていた心が糖分を欲し、途中、2冊ほど別の大甘の小説を読んでなんとか立て直して戻る。うおー、2人のまさかのベッドシーン!しかし背中の皮剥げ鞭打ちが背景にあるローレント相手なので、全く浸れず。案の定、すぐに謀略の渦中へ。3巻目・・ストーリーはおもしろいがやはり心が糖分を求めてしまい、禁断の外伝を先に読むという禁を犯す。外伝を15ページほど読み、信じられないものを見てしまった感いっぱいで、慌てて中断する。何これ何コレナニコレー!?この暗黒の世界からどうやって外伝のラブい世界に繋がるの!?パラレルワールド?本当にこんなに甘くなっちゃうの?ローレント、別人なんですけど。力を得て、3巻に戻る。・・地獄絵図が展開されている。が、どうしても好きになれなかった冷血ローレントの真実と誠実と正義が明らかにされていき、2人の関係が揺るぎない強固なものになり、物語が一気に走り出す。伏線に次ぐ伏線の回収。ぼんやり読んでいると、伏線が回収されていることにも気付かないくらい緻密に物語が練られている。1巻の伏線が3巻のラストで回収されていたりするので、これは一気読みすべき本だったのだとようやく気づく。とにかくすごい。抑制されたストイックな文章が世界観と合っていて素晴らしい。そして1番純情だったのは、まさかの毒婦ジョカステだったというこの驚愕の真実。
いいね
6件
2024年1月5日
質の良い架空戦記に耽美で覆いをかけた感じ
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ まず言わなければいけないのは、この小説は手っ取り早くエロが読みたいときやラブラブで幸せな世界に浸りたいとき、息抜きに軽く楽しみたいときには向かないということです。
そのかわり、物語を楽しみたいとき、こいつら本当にくっつくのかとハラハラしたいとき、物語の世界にのめり込みたいときにはぴったりです。

とにかく試し読みを読んでみて!!自分に合うかどうか確かめて!!読んでその先が気になったらその期待に間違いなく答えてくれるから!!と、大声でおすすめしたくなる作品です。

蛇足ながら紹介を。
舞台は架空の国々で、ヨーロッパと中東を混ぜ合わせたような印象です。
戦争は剣と盾、馬で行う時代で、国をまたがって男色などの耽美な文化があります。(BLというよりは、耽美と表現するのがしっくりきます。)
BL的なご都合主義として陳腐になってしまいそうなところ、一人称ながら俯瞰的にも感じるやや固めの文章が設定に説得力を与えています。翻訳小説であることが上手く作用しているのかも。

一巻は伏線が張られる巻で、主役二人の性的な絡みはほとんどありません。国々の関係や文化、主役二人の置かれた状況、陰謀、今後の布石、お互いにとって相手がどれだけ異質な存在であるかが描かれます。
主役の一人であるローレントの真意はわかり辛く、もう一人の主役にして語り手であるデイメン(と読者)は仄めかされる手がかりからその魅力を垣間見ることしかできません。その態度に裏があることは当然として実際はどういう人物なのか、漠然とした期待に二巻では見事に答えてくれます。
一方デイメンは荒々しくも愚直で誠実な人柄で、その目線から語られることにより、デイメンの魅力とローレントが暮らすヴェーレの王宮の伏魔殿っぷりが際立ちます。
二人がじわじわと距離を縮めていくところが堪らなく魅力的です。

一巻で期待していたら二巻でそれを越えてきたので、三巻ではさらに上をいってくれるだろうと楽しみにしています。
どんな結末になろうが納得できるだろう、この作者さんなら大丈夫、という安心感があります。
いいね
6件
2018年8月20日
謀略につぐ謀略、その先にあるカタルシス
なかなかに骨太の架空戦記、読むのに時間かかります。ゾロゾロ出てくる似たようなキャラ達の名前メモしながら読みましたw

主人公デイメンが王子の身分を隠したまま奴隷に身を落とすとこから始まるので、主人公にたちまち尻穴の危機が迫ります。えっデイメン攻めやんね?ハラハラ。
このデイメンが、強くて愚直で良い男なんですが「メロスには政治がわからぬ」みたいな感じで、邪悪には敏感だが駆け引きや謀略にまったく太刀打ちできない。ツライ。俺は生き延びるためにどんなことにも耐えてみせる…つったはしから秒でブチ切れてて、全然我慢できとらん。人間臭くてたいへん可愛い。
対する敵国王子ローレントは美しい顔で息をするように人を陥れる。頑張って1巻必死で読んでも2人の間には甘さゼロです。見た目はデイメンの好みど真ん中だというのに、この美人、触ったら死ぬ。比喩じゃなく。
2巻も緊張が続きます。2人の距離が近付いたぶん、秘密の暴露や裏切りへの恐怖が増す。
3巻ともなると、だんだん、これもまたひっくり返されるんやろ?と読者に耐性がついてくる。読者もデイメンも立派に鍛えられた(笑)
ローレントの中に少しでもデイメンへの真心はあるのか?デイメンは最後には謀略に打ち勝つ力を得るのか?祈るように読みます。

長めのおあずけに耐えられる方、お勧めします。空腹(ツン)の合間にたまに供されるご馳走(デレ)は格別の味ですよ…。

1巻275ページ、2巻344ページ、3巻310ページ。
(外伝「夏の離宮」もあります!外伝は149ページで900ptだけど、本編気に入ったならぜひ読んで欲しい。4話入ってて、本編の激辛風味に比べると、甘さと楽しさが多いし、2話の赤毛の色子アンケルの話が超素敵です)
いいね
19件
2023年3月6日

最新のレビュー

読み応え
とても読み応えのあるストーリーです。その中に蛇足は一切なかったです。とにかく緻密にストーリーが組まれていて、キャラクターの感情変化や思考とかが深く深く描写されているという感じでした。ローレントの考えや吐く言葉が凄くいい。好みでした。
いいね
0件
2025年3月30日

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