えらくレビュー点が低いので「うめ先生の本が面白くないわけがないだろ…?」と訝しみながら全3巻購入。大当たりです。実在するテイクアウト商品への興味も尽きないけれど、主人公の寅子の博識っぷりと文豪作家への愛がすごい。話の流れは、お土産をもって希
少本を借りたお宅へと訪問する寅子が、その訪問先でお腹を鳴らしてしまって、持ってきたお土産をおもたせとして頂く…という一話完結型のグルメ漫画です。おもたせを頂きながら「○○という本には、△△という記述があって…」と寅子が話を広げていくことで訪問先の相手の人生にちょっぴり関わっていくスタイルを取っているので、「ふわー、なるほどー」と読んでいて知識欲が満たされてワクワクします。創作エッセイとでもいうのかな、滅茶苦茶面白いです。三浦しをんのエッセイみたいに先人への敬意がすごい。レビュー欄をみると、その文学本からの引用部分をウンチク、ウザい、とレビューに書かれる方々がいて、「…それが面白いのに!!!」と悔しく思ったりも。おそらく打ち切りに近い、一旦のエンドマークなので、また続きが読めたら読みたいです。
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