コミック第1巻の表紙を見てほしい。
肉体労働者が重機か何かを運転しているシーンだ。
ははーん、このメットを被った太ったおっさんが、
酒や博打に溺れたり、
つまらないことでケンカをしたりするような
ド底辺生活を描いた作品なんだろ
うなぁ。
………なーんて偏見を、俺も持ってしまっていた。
おまけにタイトルは「解体屋ゲン」。
どう考えたって面白いわけがない。
そんな偏見を、見事に「解体」してくれたのが、ゲンさんだ。
傑作だよ。
掲載誌の関係から、ムダなエロシーンも多少あるし、
石井さだよし氏の絵柄も、やや古さは感じるだろうが、
とにかく一話、一話のクオリティが安定している。
キャラクターの魅力と、適度に熱いドラマに引き込まれる。
名人芸の域だと思う。
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