『雨のにおいのする街』
マイヤが完全に悪者になりきれずにいる部分が、
前半までの打算的な恋人選びだったり、
追い出す(=視界に入れない)程度の、ある種優しい判断も相まって、
現実の人間のような動きだなぁと感じました。
『摩耶の
葬列』
こちらも人間的な葛藤に各登場人物が苛まれていて、誰の揺れ動く気持ちも理解できる描き方がすごいな、と。
仮にとある人に酷いことをされた時、どこ・誰まで恨むのか、そもそも恨んで復讐すべきなのか。
複雑に絡み合って進む運命の先で、例え苦しくても、
せめて玲奈ちゃんは幸せに生きていってほしいなと感じる作品でした。
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