初めは驚きました。王女様が、騎士から侍女に転身した幼馴染の女性と二人きりで、護衛の騎士もなく、馬車や着替え、貢物すら持たず、馬に乗って、森を抜けて、遠くの、ろくに調査もしない大国に嫁入りという状況!そんなわけないでしょう!と突っ込みたくなり
ました。ですが!読めば読むほど癒されて行きます。はじめに出会った二人組の正体は?とか、市場での偶然の出会いから、表題のしあわせ食堂が新たな出会いの場となって、どんどん人脈が広がっていきます。何はともあれ、主人公や周囲の人たちのしあわせそうな笑顔がいい。その先もいろいろ突っ込みどころはあるのですが、それでも、ほっこりできる作品です。細かいところは気にせず楽しんで読める本です。
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