高校時代に初めて読みましたが、その時はひたすらに『実が可愛い!』だけでした。
現在、五つ年の離れた姉弟という二児の母になり、改めて読んでみると、とても考えさせられる作品です。
もし私が今他界すると、残された夫や子供たちは、この家族と限り
なく近い環境になります。
しかし、私の夫は子供に榎木家のパパのような接し方をすることは出来ないでしょう。
長女に拓也のように、パパが帰るまで弟の面倒をみろといっても、不可能でしょう。
しかしながら、人の命などいつ亡くなるかわからない…だからこそ、理想的な家族愛の描かれた、この作品を、周りの人たちに読んでもらい、一度現実のことに置き換えて考えてほしいと思いました。
『現実には難しい“理想の家族”…でも絶対に不可能なわけではない…“頑張ればこうなれる”という可能性を秘めている、ある意味リアルな物語』です。
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