幼くして天才だったが故の沖田総司の苦悩と、幕末に生きた一人の少年としての成長が描かれた作品。他の作品の沖田総司はただただ人間離れした超人(でイケメン)として描かれ、いわば敬遠される人間として描かれていることが多いですが、この作品の沖田は剣の
天才という超人的な魅力を活かしつつも、あくまで多感な少年が周りの大人たちや時代変化に向き合いながら成長していく様を丁寧に絵描くことを主体にしているところが大きな魅力だと思います。そんなに親しみがあり、たまに共感することもできる等身大の沖田は初めて読んだかもしれません。
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